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北海道における先史時代の農耕活動について

研究課題

研究課題/領域番号 62510218
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 考古学
研究機関北海道大学

研究代表者

吉崎 昌一  北海道大学, 文学部, 助教授 (20001745)

研究分担者 山田 悟郎  北海道開拓記念館, 学芸部, 学芸員
辻井 達一  北海道大学, 農学部, 助教授 (10001413)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード北海道 / 考古学 / 出土種子 / 栽培植物 / フローテーション / 雑穀農耕 / 縄文文化 / 擦文文化
研究概要

1:北海道大学構内サクシュコトニ川遺跡出土西暦9世紀代の植物炭化種子20万粒の同定作業を5月から実施. 走査電子顕微鏡を使用してアワ・キビ・ムギが多数存在していたことを確認した. しかし, 予想されていたヒエは存在しなかったことが判明. これを確かめるために, 苫前郡苫前膜香川6遺跡の擦文時代集落で採集された土壌サンプルを処理, 同様の所見を得た.
2:南茅部郡南茅部町臼尻の縄文時代中期後半の遺跡で竪穴住居中から採取された土壌の処理を行ない, その中に確実なアワ・ヒエの存在していたことを確認. これは縄文時代中期に雑穀が存在していたことを日本で初めて確認したことになる.
3:北海道各地で行なわれている行政発掘の現状から良好なサンプルを集めて, 走査電子顕微鏡で栽培植物の検出作業を実施した. この結果, 擦文時代にはキビが優勢, アワ・ムギがこれにつぎ, わずかではあるがエゴマらしきものの存在が判明した.
4:以上の調査から, 北海道の先史時代の農耕活動以外に古く, 縄文時代前・中期に開始された可能性が考えられるようになり, 擦文時代(9世紀〜12世紀)においてはオホツク海岸沿いを除きほぼ農耕主体の生活基盤を持っていたことが推定できるようになった.
5:走査電子顕微鏡を種子同定に利用する場合, どのようなプロセスで実施するのがもっとも効果的であるのか実験した. また, 現生植物の種子を集めて撮影し, マニュアル作成の容易を始めることができた.
6:遺物の使用痕を走査電子顕微鏡で撮影するためにレプリカ法がもっとも効率的であることを確認した.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 椿坂 泰代: 北大構内の遺跡. 6. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 苫前町教育委員会 編: "苫前町香川6遺跡" 苫前町教育委員会, (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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