研究課題/領域番号 |
62510234
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
小池 正胤 東京学芸大学, 一部国語教育学科, 教授 (00019316)
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研究分担者 |
三好 修一郎 仁愛女子短期大学, 国文科, 助教授 (40157699)
有働 裕 東京学芸大学附属高等学校(大泉校舎), 教諭
加藤 康子 東京学芸大学附属高等学校(大泉校舎), 教諭
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 草双紙 / 赤本 / 青本 / 黒本 / 黄表紙 / 合巻 / 豆本 / 昔話 / 絵本 / 江戸時代 / 浄瑠璃 / 古浄瑠璃 / 歌舞伎 / 浮世草子 / 八文字屋本 / 読本 / 実録 / 浮世絵 / 児童 / 江戸の絵本 / 江戸の児童絵本 / 嫁入り絵本 / お伽話 |
研究概要 |
昭和62・3年度の研究は前回に引続き、各地の図書館・大学附属図書館・特殊文庫の蔵書を調査し、これを複写して内容を精査する作業を中心とした。草双紙のうち赤本・黒本・青本は現在残されているものはほとんどこれらに収蔵されており、その点数は1800をこえると推定されている。しかもそのごく一部しか公にされていなかった。研究代表者は分担者および大学院出身者と大学院学生を研究協力者として調査にあたり、すでに200点近くを公にした。 その結果多くの貴重な業績をあげることができた。これは年度毎に作成している「科学研究費による(標題略)報告書」に収録している。一例をあげれば「『三世相袖鑑』について」では後期浮世草子と黒本・青本との関係を明らかにし、「『新板倭歌須磨昔』について」では、黒本と古今集以来の「松風村雨伝説」や古浄瑠璃との伝承関係を詳しくあとづけることができた。また「『狐の嫁入り』について」では当時の嫁入り祝言の様子の描写から、今日の教育的意味をも考えさせるものをもっている。このようにして、62、63年度では合計27種の赤本・黒手本・青本を報告書に収めることができた。 これらの業績は全国大学国語国文学会編『文学・語学』の学会展望欄や中村幸彦著『近世文学史』その他にも紹介され、草双紙研究にこの業績の参看は必須となっている。またアメリカ合衆国国会図書館・ハーバード大学燕京図書館・ブリティッシュライブラリイその他からも報告書送付の依頼をうけている。 だだ、未調査の点数はまだ多く、この研究が継続せばらぬことを各方面から要請されている。
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