研究課題/領域番号 |
62530007
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
一般理論
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研究機関 | 名古屋市立女子短期大学 |
研究代表者 |
安川 悦子 名古屋市立女子短期大学, 経済科, 教授 (90071034)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | フェミニズム / セクシズム / レイシズム / イギリス労働史 / 女性労働 / 性別役割分業 / 資本蓄積構造 / 労働力移動 / チャ-ティズム / 労働権 / 家族 / 協同組合運動 / 社会主義 / 分業 / アイルランド問題 / 女性 / 家族イデオロギー / メカニックス・インスティチュート / オーエン主義 / 協同社会 / 労働の平等 / トレード・ユニオニズム |
研究概要 |
本年度は3年間の継続研究の最終年度にあたり、まとめのための努力をした。その結果は、研究当初の予測した状況とくらべて本研究課題ははるかに大きなひろがりをもつものであることがわかり、さらに今後の継続的、かつ組織的な研究が必要であることがわかった。当面、明らかになったことを以下にまとめておく。 1.文献目録を整理するなかで、この10年間に欧米を中心にして、本研究課題に関連する研究がぼう大にだされていること、しかもこれらの研究はまだ十分に有機的な関連づけが行われておらず、理論化も十分でないことがわかった。 2.これまでのイギリス労働史研究におけるパラダイム転換がおきていること、この転換の動きの中で、本研究課題は、この転換を一層おしすすめるものであることがわかった。 3.あらたな広がりをもって展望される研究は、(1)「労働」を中心的なキイワ-ドとして、「セクシズム」と「フェミニズム」は人種の問題とつながらなければならないこと、(2) 「セクシズム」と「フェミニズム」は、やはり「労働」をキイワ-ドとして、性別役割分業構造の問題、とりわけ「家族」の問題とつながること、(3) 他方でこの「セクシズム」と「レイシズム」は、「労働力」の移動の問題ときりはなしがたく、この「労働力」移動をキイワ-ドにして、問題の視野は、国際的な資本主義分業と資本蓄積体制にまでひろがること、(4) したがって本研究は、19世紀イギリス労働史の世界が、「家族」という小宇宙から帝国主義的植民地体制という世界資本主義の大宇宙にまでひろがる世界を統一的・構造的にとらえる必要があることがわかった。この理論的枠組みの検討とあるていどの構造把握が可能であったことが、成果である。
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