研究概要 |
研究計画に基づき研究した結果, 以下の成究成果があった. 1.正則曲線x:C→PnCとT(γ, α)=o(T(γ, χ))(γ→∞)をみたす正則曲線α:C→(PnC)^*に対して, β(α, χ)の上からの評価を, 有理型函数の場合の拡張として, Sheaの方法を用いて得た. しかし, さらにΣ__dβ(α, χ)の上からの評価等まだ未解決な結果が残っておるので, 上記に述べた結果等は印刷公表に至っていない. 2.リーマン面間の解析写像の値分布の研究として, 正則に分岐した三葉代数面間の解析写像の射影族について研究を行なった. 解析写像の射影が多項式となる場合, その射影族の構造をほぼ解明した. これに関して得られた結果は, 1987年9月にTohoku Mathematical Journalで公表された. 1987年5月, 中華人民共和国の西安市にある西北大学で開催された中国数学主催の「複素解析に関するシンポジウム」に参加し, 「Analytic mapp in gs between two ultrahyperelliptic surfaces」の題目で, ultrahyperelliptic面間の解析写像についてのOzawa,Hiromi,Muto,Niino,Baker等の結果について講演した. また, その帰途上海市に立寄り, 蓮東師範大学で, 「Deficiencies of an entire algebroid function and a holomorphic curve」の題目で, 整代数型函数と正則曲線のDeficiencyに関するNiino-Ozawa-Todaの定理について, 講演した.
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