研究課題/領域番号 |
62540225
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
固体物性
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
伊師 君弘 東北大学, 科学計測研究所, 助手 (00125494)
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研究分担者 |
大坂 俊明 東北大学, 科学計測研究所, 助教授 (20152100)
柴田 行男 東北大学, 科学計測研究所, 助手 (70006154)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 分子性結晶 / 遠赤外吸収スペクトル / 格子振動 / 非調和性 / 遠赤外吸収 |
研究概要 |
1.本科学研究費補助金により購入した液体ヘリウム用光学型クライオスタットを用いて、分子性結晶CO_2の赤外活性並進モードによる遠赤外吸収スペクトルを極低温から150K付近まで測定することにより、吸収バンド幅は著しい温度変化を示すことが判った。上記モードの振動数シフトおよびバンド幅の温度変化を非調和結晶の摂動論を用いて解釈することより、CO_2結晶の格子モードの振動エネルギーは、結晶の不完全さとの相互作用および格子モード間相互作用によって散逸する。さらに90K以上の温度領域では、分子内変角振動モードとの相互作用によるエネルギー散逸も顕著に加わってくることが判った(J.Chem Phys.投稿中)。 2.CO_2結晶に対してKohin型ポテンシャルを用いて、CS_2結晶に対しては、"木原のコアポテンシャル"を用いると、格子振動の計算結果は、実測された光学モードの振動数に±8%(CO_2)、±4%(CS_2)の範囲内で一致し、これらモデルにより計算された分散曲線や振動数分布を用いると分子性結晶の赤外活性並進モードの寿命および温度依存性を非調和ポテンシャルによる基準振動モード間相互作用として説明できることが判った。またCS_2結晶の低温での比熱を説明できることも判った(J.Phys.Soc.Jpn.投稿中)。
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