研究概要 |
この研究の目的を大別すると, 次の3点になる. (1)ガス状のサンプルを超高圧力発生用のダイヤモンドアンビルセル(DAC)に封入し, このサンプルにメガバールという超高圧を印加すること. (2)この超高圧力下でレーザ・ラマン散乱測定を行うこと. (3)同様に超高圧力下でレーザ・ブリルアン散乱の測定を行うこと. 以下にこれらに関する成果と現況を述べる. 1.ガス状サンプルを低温クライオスタット中で液体にし, 外から遠隔操作により, DACに液体を封入・加圧する装置を完成させた. そして, 希ガスの前にまず入手しやすいエタンガスを封入した. 加圧の最高値は, 50GP_Gとメガバールに近づいた. これらの実績により, 希ガスのメガバール加圧は, 近々実現される予定である. 2.メガバール下のラマン散乱測定を実現するために, スペクトロメータの感度を向上させた. 最初に手がけたチオフェンのラマン散乱測定に成功し, すでに論文を印刷中である. (研究発表欄参照)現在, 上の1で成功した希ガスに適用中であり, 結果が出つつあるところである. 3.相当難しい超高圧力下のレーザ・ブリルアン散乱は, ファブリ・ペロー干渉計を5パス化することにより, 10GP_Gまで成功した. (研究発表欄参照)
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