研究概要 |
超伝導と強磁性体間のトンネル効果を利用して強磁性体の電子スピン偏極度(Electron Spin Polarization=E.S.P.磁性体のフエルミ面近傍の^スピンと_スピンの比)を決定するという実験を我々はこの数年来発展させてきた。この手段を用いてCrの表面磁化を測定することを試みた。 得られた結果ついては, 1)Crの膜厚が20〓近傍ではE.S.P.曲線は左右対称であり, このことはこの膜厚ではCrは反強磁性体であり, 表面の効果は観測されなかった. 2)膜厚が10〓以下では曲線に左右非対称性があらわれ, 明らかに強磁性成分が観測された. この強磁性成分の大きさの膜厚依存性を現在測定中である.
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