• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

黒潮の大蛇行の力学解明とその予測

研究課題

研究課題/領域番号 62540303
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 気象・海洋・陸水学
研究機関東京大学

研究代表者

尹 宗煥  東京大学, 理学部, 助手 (80111459)

研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1988年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード黒潮大蛇行 / 準地衡二層モデル / 亜熱帯循環系 / 季節変動 / 潮位差 / 黒潮流量 / 準地衡2層モデル / 相関係数 / 発散ロスビー波
研究概要

1980年代初めから始まった理論的実験的研究によって黒潮大蛇行の仕組みはかなり解明されてきたがそれらは主に日本南岸域のみをモデル化した局所モデルであった。本研究は黒潮大蛇行現象を亜熱帯循環系の一現象としてグローバルに捉えようとする視点から出発した。大蛇行の予測という最終目標に至るには様々な関門を通過せねばならないが、まず、黒潮の流量の予測が可能になる事が必要である。なぜなら、黒潮の流路はその流量に基本的に依存するからである。そこで、1962年から1984年までの過去23年間の太平洋上のデータを用いて北太平洋を駆動して得られる黒潮の流量と名瀬-西之表間の潮位差を比較した。使用したモデルは準地衡二層モデルで格子間隔は1度である。内部境界面を通してのエントレインメントをパラメータ化したダンピングタイムを適当に調査しモデル上の黒潮の流量と名瀬-西之表間の潮位差の相関を調べた。季節変動については余り相関は良くないが、数年以上の長期変動については相関が非常によい(相関係数>0.85)事が分かった。亜熱帯循環内部領域の変動については黒潮の主温度躍層を表す内部境界面の季節変動がXBTによる上層200Mの平均水温の季節変動と1〜2カ月程度の先行する位相差を持つけれどもよく対応する変動パターンを持つ事が分かった。
1〜2カ月程度の位相のズレは熱的な要素を加味すれば充分説明できるように思われる。このモデルは海底地形を現実的に組み込むことが出来ず、海底地形の果たす役割りが重要になる黒潮の季節変動を再現することが出来ないので現在、多層位モデルを計画中である。この多層位モデルを用いて季節変動も含めた意味で黒潮の流路の予測の可能性を探る予定である。

報告書

(2件)
  • 1988 実績報告書
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 吉岡典哉: 日本海洋学会誌に発表予定.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] 吉岡典哉: 日本海洋学会.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1988-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi