• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

有機光化学反応の磁場効果

研究課題

研究課題/領域番号 62540322
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理化学一般
研究機関金沢大学

研究代表者

谷本 能文  金沢大学, 薬学部, 助教授 (10110743)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード磁場効果 / 光電子移動反応 / 磁場変調けい光法 / 分子内光電子移動 / エキサイプレックス / ラジカルイオン対 / けい光
研究概要

光化学反応に対する磁場効果の研究は新しいタイプの反応の制御法として, また反応機構の新しい解析法として注目を集めている. そこで光電子移動反応を中心に, その外部磁場効果を磁場変調けい光法, 〓〓秒時間分解けい光法・レーザー閃光法等により研究し, 磁場効果のメカニズムを詳細に研究した.
1.分子内光電子移動反応の磁場効果
フェナントレン(Ph)とジメチルアニリン(DMA)をメチレン鎖末端にもつモデル化合物(Ph-n-DMA, n=3〜10)について検討した. Phの励〓により, 分子内エキサイプレックスけい光が観測される. このけい光に対する磁場効果とその溶媒効果・メチレン鎖長効果を調べた. その結果:溶媒の誘電率が8程度で光電子移動によるラジカルイオン対が生成し, そのラジカルイオン対の一重項一三重項項問交差が磁場により抑制されることが分った. またラジカルイオン対の一重項と三重項状態はメチレン鎖10以上で起こることが示された.
2.分子間光電子移動反応の磁場効果
PhとDMAの分子間エキサイプレックスけい光に対する磁場効果を変調磁場けい光法により研究した. 新しく開発したこの方法は1%以下の極めて小さな磁場効果の検出に有用なことが分った. 分子間エキサイプレックスけい光の磁場効果は, DMAの〓度により変化するが, そのメカニズムについて解明した.
3.ポリマー内光電子移動反応の磁場効果
PhとDMAを側鎖にもつポリマーのエキサイプレックスけい光に対する磁場効果を研究し, 長距離の光電子移動により一部エキサイプレックスが生成することが示された.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yoshifumi Tanimoto et al.: Chem. Phys. Letters. 136. 42-46 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshifumi Tanimoto: J. Phys. Chem.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi