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高活性ビタミンE誘導体の合成と抗酸化機構の速度論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62540337
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理化学一般
研究機関愛媛大学

研究代表者

向井 和男  愛媛大学, 理学部, 助教授 (70036193)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードビタミンE / トコフェロール / ビタミンC / 抗酸化剤 / 抗酸化活性 / フリーラジカル / ESR / ストップドフロー
研究概要

1.高活性を目指したビタミンE誘導体の合成と活性
ビタミンEの中で最も高い抗酸化活性を示すものはα-トコフエロールである. α-トコフエロールは又BHTなど他の多くの合成抗酸化剤と比べても数百倍の高い活性を示す. 我々は新しくビタミンK_1のクロユノール及びクロメノール誘導体を合成し, その抗酸化活性を測定したところ共にα-トコフエロールに比べて数倍高い活性を示した. 従って, この2種の化合物は現在までに知られている抗酸化剤の中で最も高い活性ラジカル消去能力を持った化合物といえる. 電子供与性の高いCH_3O基で置換され, 高い抗酸化活性が期待できるユビクロマノールとユビクロメノールの合成も試みた. 予想に反してこれらの化合物は低い活性を示した. 他の多くのビタミンE誘導体の合成も試みたが, いずれもα-トコフエロールより低い活性を示した.
活性ラジカル消去速度の対数値とトコフエロールのアルキル置換基のΣσおよびΣσ^+定数の間に相関性が見られた. 又, 同様に消去速度の対数値とトコフエロールの酸化電位との間にも相関が見い出された.
2.ビタミンEラジカルとビタミンCの反応
生体膜中でビタミンEが抗酸化作用を行う際, ビタミンEは過酸化ラジカルと反応し, 自身は酸化されてビタミンEラジカルとなる. 生体中ではこのEラジカルはビタミンCと反応し, 還元されて元のビタミンEとなるとされている. そこで, 約10種のビタミンC誘導体について, ビタミンEラジカルとの反応をストップドフロー分光光度計を用いて測定した. 得られた速度定数の値とビタミンC誘導体の構造を比較検討し, ビタミンEラジカルのビタミンCによる修復のメカニズムを明らかにした.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K. Mukai: Bulletin of the Chemical Society of Japan. 60. 2163-2167 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K. Mukai: Biochemical and Biophysical Research Communications. 146. 134-139 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K. Mukai: Chemical and Nutritional Aspects of Vitamin E. 1987. 289-292

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K. Tajima: Nippon Kagaku Kaishi. 283-287 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K. Mukai: Chemistry and Physics of Lipids. 46. 31-36 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K. Fukuzawa: Archives of Biochemistry and Biophysics. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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