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衝撃波管を用いてのノルマルブタンとイソブタンの高温熱分解反応

研究課題

研究課題/領域番号 62540338
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理化学一般
研究機関愛媛大学

研究代表者

樋高 義昭  愛媛大学, 理学部, 助教授 (80036417)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1987年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード衝撃波 / 高温熱分解反応 / ノルマルブタン / イソブタン / 反応機構 / 反応速度
研究概要

衝撃波管を使用して, ノルマルブタンとイソブタンを1000K-1700Kの高温に加熱し, 高温熱分解反応の研究を行い, 次の結果を得た.
1.ノルマルブタンの熱分解反応における主生成物はメタン, エタン, エチレン, アセチレン, プロピレンであったが, その内, 特にエチレンの生成量は多く, 1500Kでノルマルブタンの初濃度の120%であった. アセチレンの生成量は高温になるにつれて増大し, 1700Kでノルマルブタンの初濃度の90%に達した. 微量生成物はアレン, プロピン, プロパン, ビニルアセチレン, 1.3-ブタジエン, トランスー2-ブチン, 1-ブテンであった. イソブタンの熱分解反応における主生成物はメタン, エタン, エチレン, アセチレン, プロピレン, プロピン, イソブテンであったが, エチレンの生成量はノルマルブタンでのそれに比べてほぼ半分であった. その反面プロピレンそしてプロピン生成量はノルマルブタンでのそれに比べてそれぞれ約二倍, 四倍であった. 又微量生成物はアレン, ビニルアセチレン, 1.3-ブタジエンであった.
2.赤外線レーザー吸収法を使用して, ノルマルブタンの高温熱分解反応における開始反応n-C_4H_<10>→C_2H_5+C_2H_5, n-C_4H_<10>→CH_3+n-C_3H_7の速度定数を6.1x10^<15>exp(-77kcal/RT)cm^3mol^<-1>s^<-1>,9.4×10^<15>exp(-81kcal/RT)cm^3mol^<-1>s^<-1>と決定した. 又イソブタンの高温熱分解反応における開始反応i-C_4H_<10>→CH_3+i-C_3H_7の速度定数を3.8×10^<15>exp(-81kcal/RT)cm^3mol^<-1>s^<-1>と決定した. 又このほか, 12個の素反応の速度定数を決定した.
3.両炭化水素の高温熱分解過程及び反応終了後の反応物濃度・生成物濃度を説明出来るノルマルブタンの高温熱分解反応機構(140個の素反応からなる)と, イソブタンの高温熱分解反応機構(109個の素反応からなる)を決定した.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yoshiaki Hidaka;Minoru Fujiwara;Takashi Oki, and Hiroyuki Kawano: Chemical Physics Letters.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshiaki Hidaka;Minoru Fujiwara;Takashi Oki, and Hiroyuki Kawano: Internationl Journal of Chemical kinetis.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshiaki Hidaka;Takashi Oki, and Hiroyuki Kawano: International Journal of Chemial kinetics.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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