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高効率真空紫外レーザーの開発と分子の高励起状態の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62540349
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 構造化学
研究機関東北大学

研究代表者

江幡 孝之  東北大学, 理学部, 助手 (70142924)

研究分担者 伊藤 光男  東北大学, 理学部, 教授 (20013469)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1987年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード真空紫外レーザー / 高励起状態 / 共鳴多光子イオン化
研究概要

現在までのところ真空紫外光の発生は, 水銀蒸気に4波混合を行なうことにより170nmから200nmの領域で波長可変の真空紫外レーザー光の発生に成功した. 発生方法はYAGレーザー励起の色素レーザーの第2高調波(280.3nm)の2光子で水銀の6d←6s遷移に共鳴させ, 更に第2の波長可変レーザーを集光し差周波として真空紫外光を得る方法である. 入射レーザー光, 数mJに対して得られた真空紫外光は数十MJ程度と見積られ, 効率は10^<-2>〜10^<-3>となり分光測定には十分の光量であった.
高励起状態およびイオン状態の研究はおもに一酸化炭素(NO)や窒素分子(N_2)に対して行なっており、NOでは超音速ジェット中のNO分子に187nmの真空紫外光を照射してD^2Σ^+V=0、A^2Σ^+V=4の領域を波長掃引して、蛍光と1光子共鳴2光子イオン化スペクトルの同時測定を行なった。その結果D^2Σ^+V=0状態は蛍光、イオン信号ともに強く観測されたが、A^2Σ^+V=4状態はイオン信号のみが強く観測され蛍光は非常に弱いものであった。このことよりA^2Σ^+状態がV=4以上で前期解離しているが、同じエネルギ-領域のD^2Σ^+V=0は前期解離していないことが分った。更に現在は気体条件において、衝突によるこれらの状態間の電子エネルギ-移動について研究中である。N_2分子においてはRydberg状態を最終共鳴状態とした二重共鳴イオン化で特定の振動回転状態に励起されたN_2^+イオンを生成した。イオン化の初期分布はレ-ザ-誘起蛍光法で測定し、またイオン化レ-ザ-光とイオンモニタ-光の遅延時間を変化することにより衝突回転緩和の研究を行なった。その結果イオン化過程そして衝突による回転状態間の遷移ともに分子の再運動量や対称性により厳しく制限されていることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Asuka Fujii,Takayuki Ebata,Mitsuo Ito: Journal of Chemical Physics. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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