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レーザー光分解とプラズマ放電による不安定分子種の合成およびその分光法による同定

研究課題

研究課題/領域番号 62540354
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 構造化学
研究機関静岡大学

研究代表者

尾形 照彦  静岡大学, 教養部, 教授 (60109121)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1987年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードマイクロ波スペクトル / 分子構造 / 1,2,3-ペンタトリエン / フルオロアレン / メトキシアレン / 内部回転 / 多極子モーメント
研究概要

レーザー光分解およびプラズマ化学反応等を用いて, 不安定分子キュムレンとポリイン化合物を合成し, そのマイクロ波スペクトルの解析から詳細な分子構造定数を決定した.
(1)1,2,3-ペンタトリエン, CH_2=C=C=CHCH_3
この分子は液体窒素で凍結しても一晩保存できないほどの不安定分子であるが, その合成およびマイクロ波スペクトルの測定に成功した. その結果, メチル基内部回転ポテンシャル障壁の高さ, 双極子モーメント分子構造を得た.
(2)フルオロアレン, CH_2=C=CHF
フッ素を除くすべての同位体種のマイクロ波スペクトルの測定に成功した. 特に, 重水素化物の合成はエキシマレーザー光分解反応により効率良く行った. その結果, アレン誘導体のC=C=C結合の結合角が直線でなく, 1.8°程フッ素の反対側に曲っていることをはじめて見出した.
(3)メトキシアレン, CH_2=C=CHOCH_3
アレンのエーテル化合物として, 最初のマイクロ波スペクトルの測定を行い, メチル基内部回転ポテンシャル障壁の高さ, 双極子モーメントおよび分子構造を決定した. その結果, 内部回転障壁の高さは類似分子メチルビニルエーテルよりもかなり低いことを見出した.
(4)ヘキサフルオロベンゾニトリルとトリフルオロベンゼンの放電分解
F-C≡C-C≡C-HやF-C≡C-C≡Nなどを合成する目的で, C_6H_5C≡NとC_6H_3F_3のテスラー分解を行った. ガスクロ, マススペクトルおよびマイクロ波スペクトルから, 上記の化合物の他, F-C≡C-H, F-C≡Nなどの化合物を検出した.
(5)放電中の重水素とプロピレンとの反応
D_2の放電で生成したD原子とCH_2=CHCH_3を反応させたところ, すべての位置にD置換が起ることを見出した.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 尾形照彦: J. Chem. Phys.87. 2531-2535 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 尾形照彦: J. Am. Chem. Soc.109. 7639-7641 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 尾形照彦: J. Mol. Struct.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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