研究概要 |
1.種々のケトンやアルデヒドをフェニルセレノメチルリチウム(PhSeCH_2Li)およびフェニルテルロメチルリチウム(PhTeCH_2Li)と反応させ, それぞれ対応するβ-ヒドロキシアルキルセレニドおよびβ-ヒドロキシアルキルテルリドを収率よく合成する方法を確立した. 2.得られたβ-ヒドロキシセレニドおよびテルリドをテトラヒドロフラン(THF)やメタノール中でメタークロル過安息香酸により酸化しエポキシ化合物を収率高く合成する方法を確立した. なお, フェニル基がヒドロキシ基と同じ炭素についている場合にはフェニル基の転位を伴いケトンが生成した. 3.この反応を以下に示すような環拡大反応やα-フェニルプロピオン酸合成に応用し, それに成功した. 以上, 初期に期待した成果をすべて達成することができ, さらに反応の機構の解明にも成功した.
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