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社会性昆虫の自己複製に関与する化学物質の構造

研究課題

研究課題/領域番号 62540408
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 天然物有機化学
研究機関広島大学

研究代表者

林 七雄  広島大学, 総合科学部, 助教授 (60033841)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードアミメアリのフェロモン / 自己複製物質 / 道しるべ物質 / 警報物質
研究概要

社会性昆虫である蟻の大部分は両性生殖をするが, その中でアミメアリのみが単為生殖をする. この蟻の卵発性は遺伝的にきちんと制御されていて, 外部環境の影響が少く化学物質によって制御されていると推定される. そこで本研究ではアミメアリの卵がどのような原因で発生を開始するか, 発生に関与する化学物質の構造を調べた.
まず, アミメアリは働きありのみから成立っているので, この働きありがどのような分泌物を放出するか調べた. アミメアリの分泌物をn-ペンタンで抽出し, その抽出物を先ずGPCカラムを接続した高速液体クロマトグラフィーで分析した. 始めにカラムから流出した成分は色素で, ついで脂肪酸, さらにテルペン炭化水素が流出した. このことからアミメアリの分泌物は3種類の化合物からなることがわかった. ついでこれらの化合物群をさらに詳細に分析すると, 脂肪酸はC18:lが主成分(13.8%)で, ついでC18:2(3.3%), C18:0(2.1%)含まれていた. また炭化水素部はβ-ピネン(33%), カンフェン(9.4%), α-ピネン(9.1%)およびリモネン(5.3%)からなることもわかった. 色素部はこれ以上分析はしなかったが, これは自己複製には関与していないと推定される.
そこで現在, これら脂肪酸とモノテルペン炭素水素をアミメアリの卵にぬりつけ, 卵の発生に各々の化学物質がどのように関与しているか, 生物試験により確認中である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 林七雄, 古前恒: Zeitschrift fur Naterforschung.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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