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石斛類のアルカロイドについて

研究課題

研究課題/領域番号 62540416
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 天然物有機化学
研究機関名城大学

研究代表者

平田 義正  名城大学, 薬学部, 教授 (10022493)

研究分担者 丹羽 正武  名城大学, 薬学部, 講師 (10076739)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード石斛アルカロイド / デンドロビウムアルカロイドの分布
研究概要

漢方薬石斛の有効成分がアルカロイドであるかどうかを明らかにするために, ラン科デンドロビウム属植物におけるアルカロイドの分布と種類を調べた. 昨年は主として中国産のデンドロビウム属を調べたが, 本年度は日本で入手出来る各国産のデンドロビウム属植物のアルカロイドを調査した.
デンドロビウム属の42種の原種と3種の交配種を入手し, 常法によってアルカロイドを抽出して薄層クロマトグラフィーで展開後, ドラーゲンドルフ試薬で発色検出した. 既知のアルカロイドのデンドロビン・ノビリン・シフニンと薄層クロマトグラフィーで比較した. その結果42種の原種のうち明らかにアルカロイドの存在が認められたものが24種, アルカロイドの存否がはっきりしないものが8種, 存在しないことが確かなものが10種類あった. 交配種3種のうち2種はノビル系のものと思われたが, デンドロビン・ノビリンが存在することが判った. 日本産のものは1種(黄花石斛)であったが, アルカロイドは検出出来なかった. 残り1種は以前の試験の結果アルカロイドがないことがはっきりしていたので今回は試験しなかった.
更に薄層クロマトグラフィーだけでははっきりしないものもあったので, 分取薄層クロマトグラフィーで精製して確かめた. これでも充分でないものは高速液体クロマトグラフィーで精製した. その結果, 現在までのところ構造未知と思われるアルカロイドを少なくとも7種分離することが出来た. 核磁気共鳴吸収の測定はしたが構造の確定出来たものはない.
今回の調査でデンドロビウム属はいろゝなアルカロイドを含有することが判明した. 従ってアルカロイドが薬効成分だと簡単に考えることは難しいかも知れないが, 未知のものの構造と薬理作用をはっきりさせる必要はある. 殊にDendrobium findlayanum,D.draconis,D.miyakei,D.hildebrandiiは入手が容易で未知アルカロイドの含量も多い.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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