• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

数値演算処理による高分解能ESR分光分析法の開発とその応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62540436
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分析・地球化学
研究機関京都大学

研究代表者

岡崎 敏  京都大学, 理学部, 助手 (40025383)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード高分解能ESR分光分析法 / スピントラップーラジカルクロマトグラフィー / 数値デカップリング解析法 / ESRスペクトルの線形先鋭化処理 / フーリエ変換 / スピンアダクト / ヨードニトロベンゼン / ニトロフェニルラジカル
研究概要

溶液中のラジカル種のESRスペクトルからhfccや, 核種および核数などのパラメータを, 数値演算処理により直接抽出する解析法, つまり数値デカップリング解析法(NDA)の開発を行った. NDA法を用いることにより, 従来はかなりの熟練を要したESRスペクトルの解析を, マイクロコンピュータで自動的に行うことができるようになった. しかも, 核種に対する選択性hfccの分解能などの点で優れた特性を有し, 解析の難しい複雑で低分解能であるスペクトルから正確なパラメータを計算で得ることができた. NDA法とMNPを用いたスピントラップーラジカルクロマトグラフ法とを併用して, ヨードニトロベンゼンの電気化学的還元過程に, P-ニトロフェニルラジカルが関与することを確認し, その機構を解明した. また, 検出されたラジカルの一つは, スピンアダクトとP-ニトロフェニルラジカルが反応して生じた副次スピンアダクトであることが, その複雑なESRスペクトルを解析することにより判明した. さらに, アリールジアゾニウム塩を分解して生成するアリールラジカルをMNPで捕択する場合にも, 副次スピンアダクトが生成することを確認し, それらの生成機構を詳細に検討した.
一方, 線巾よりも小さなhfccを観測するために, フーリエ変換を用いた線形の先鋭化(RE)処理をESRスペクトルに応用した. スチルベン及びトリアルキルアミンの溶液に, 光照射した際に生成するラジカルをMNPで捕択すると, 一個のβ-水素と一個の窒素による単純な6本の吸収線が得られた. しかし, トルエン中で, -60°Cにおいて得られたラジカルが, 1,2-ジフェニルエチルラジカルであることが判明し, その反応機構を解明することができた. 従来, γ位のアリール水素核は, ESRでは観測不可能とされていたが, 緩和時間の最適化とRE処理により, それが可能であることが明らかとなった.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K. Nozaki: J. Magnelic Resonance.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K. Nozaki: J. Physical Chemistry.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] T. Nagaoka: J. Electroanalytical Chemistry. 242. 323-326 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] I. Sakamoto: J. Electroanalytical Chemistry.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] T. Oyama: J. Physical Chemistry.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] T. Oyama: Analytical Chemistry.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi