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配位子(taec)の立体効果による錯体の安定化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62540478
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 無機・錯塩・放射化学
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

木田 茂夫  岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (10031759)

研究分担者 御厨 正博  関西学院大学, 理学部, 助教授 (10157472)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード銅(II)錯体 / 銅(I)錯体 / クロム(II)錯体 / 二核錯体 / マクロ環配位子 / 銅・酵素錯体 / ヘモシアニンモデル
研究概要

1.taec(N,N′,N′′,N′′′-テトラキス(アミノエチル)-1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカン)のクロム(II)錯体Cr_2(taec)X_4(X=Cl,Br)をアルゴン雰囲気下で合成した. 一般にクロム(II)化合物は空気中の酸素に対し極めて敏感であるのにもかかわらず, 今回得られた結晶は, taecの立体効果から予想されたように, 乾燥空気中で安定で, 1ケ月放置してもほとんど変化が認められなかった.
2.taec類似の八座配位子tpmc(N,N′,N′′,N′′′-テトラキス(2-ピリジルメチル)-1,4,8,11-テトラアザシクロテトラデカン)を合成し, 7種の銅(II)錯体Cu_2(tpmc)(ClO_4)_4(1),Cu_2(tpmc)(OH)(ClO_4)_3・2H_2O(2),Cu_2(tpmc)(OH)(BF_4)_3・H_2O(3),Cu_2(tpmc) (NO_3)(PF_6)_3(4),Cu_2(tpmc)(CH_3COO)(ClO_4)_3(5),Cu_3(tpmc)Br_6(6),Cu(tpmc)(ClO4)2・3H2O(7),および2種の銅(I)錯体,Cu_2(tpmc)(ClO_4)_2(8),Cu_2(tpmc)(PF_6)_2(9)を単離した. これらは(7)を除きすべて二核構造をとっている. このうち2と4についてX線結晶構造解析を行った. 2は独立した二核錯陽イオン[Cu_2(tpmc)OH]^<3+>をもち, 各Cuはシクラム環の2個の窒素と2個のピリジン窒素と結合し, OH^-はその二つのCuの間にあってその両方に配位している. 4でもNO^-_3が二つのCuと二座配位で結合しているが, 一方は軸配位であるが, 他方は平面内配位となっている. 銅(I)錯体8, 9はメタノール中で容易にO^2と結合するが, 室温で直ちに分解して青色となる. 一方低温(-70°〜-80°C)では, O_2と可逆的に結合することを^<18>O_2を用いた共鳴ラマンスペクトルによって確認することができた. ^<18>O_2を用いて銅酸素錯体の存在の確認された例はまだ二例ほど報告されたに過ぎないので, 今回の結果は新しいヘモシアニン活性部位モデルとして興味深い.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 安里 英治: Inorganic Chemistry.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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