研究概要 |
自然突然変異の蓄積は, 今迄と同じように継続して行い, 今年度分だけで26世代の蓄積を行なったことになる. 電気泳動法による自然突然変異の検出の対象となった酵素遺伝子座は, アルコール脱水素酵素(Adh), グリセロー3-リン酸脱水素酵素, グルタミン酸オキザロ酢酸転移酵素, リンゴ酸脱水素酵素, ヘキソキナーゼ, ダイペプチターゼとアミラーゼの7つである. 総計1,500の系統について2回, 電気泳動法によって自然突然変異の調査を行なった. この結果, 今迄, 総計約450万アリールメ世代数の調査が行なわれたことになり, この中で37個のヌル突然変異, 2個のバンド型突然変異が検出された. これをもとに自然突然変異率を推定すると, ヌル突然変異については, 2.4×10^<-5>/遺伝子座/世代となり, バンド型突然変異については, 1.5×10^<-6>/遺伝子座/世代となる. 現在これらの突然変異について, 詳細な遺伝子構造の解析を計画中である.
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