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ニワトリ赤血球のZタンパク質の精製と平滑筋の類似タンパク質との比較

研究課題

研究課題/領域番号 62540535
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 動物発生・生理学
研究機関千葉大学

研究代表者

大橋 一世  千葉大学, 理学部, 講師 (90114248)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード赤血球 / 骨格筋 / Z線 / Zタンパク質 / 平滑筋 / デンスボディー
研究概要

赤血球を0.01%トリトンX-100を含む10mMトリスHCl緩衝液でよく洗ってゴーストを得た. これに3倍量の8M尿素, 20mMMgCl_2を加え抽出する. 抽出液を生理食塩水に透析する. 骨格筋Zタンパク質および平滑筋の35Kdaペプチドに対する抗体と反応するペプチドは, いずれせ上清および沈澱に存在した. この上清を硫安分画し, 20〜40%飽和硫安で沈澱する画分を集めた. この画分中に骨格筋Zタンパク質に対する抗体と反応するペプチドが含まれていた. この階段で抗平滑筋の35Kdaペプチド抗体と反応するペプチドは, 分解がかなり進んでおりこれ以上純化することができなかった. 引きつづき20〜40%硫安の画分をDEAEセファセルカラムを用いて, 赤血球Zタンパク質の純化を行った. 赤血球Zタンパク質は, 骨格筋の場合と同様NaCl濃度が50mMの付近で溶出された. 最終的な純度は約90%であった. 分子量は, 5万5千から6万の間で少し骨格筋のZタンパク質より大きかった. 平滑筋の35Kdaペプチドに対する抗体と反応するペプチドはそれより分子量が小さく5万程度であった. 精製した赤血球Zタンパク質をSDS電気泳動し, そのバンドを切り出してウサギに注射したが, イムノブロット法では反応するが蛍光抗体法に用いることができるほど強い抗体が得られなかったので, 現在再度抗体作成を試みている. 以上のことから, 赤血球には, 骨格筋Zタンパク質と平滑筋35Kdaペプチドに類縁のペプチドがそれぞれ存在していることがわかった. また抗35Kdaペプチド抗体が弱く赤血球Zタンパク質と反応することから, それぞれもお互近縁関係にある可能性がある. 今後は, 赤血球から抗35Kdaペプチド抗体と反応するタンパク質を単離して抗体を作成し, イムノブロット法で比較すると共に, 蛍光抗体法で赤血球を二重染色して同一場所に存在するか否かを検討することが必要であると思われる.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K. Ohashi and K. Maruyama: J. Biochem.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K. Ohashi and K. Maruyama: J. Biochem.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K. Ohashi: J. Cell Biol.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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