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シナプス前および後ニューロンからの同時記録によるカエル視蓋神経回路の解析

研究課題

研究課題/領域番号 62540546
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 動物発生・生理学
研究機関大阪大学

研究代表者

松本 修文  大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (80029545)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1987年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード視蓋 / カエル / パルスーアナログ相関法
研究概要

パーソナルコンピュータを用いて, 光刺激を定量的に行うことのできるシステムを作製した. 刺激パターンはスライドプロジェクタによって投影し, パターンの水平方向および垂直方向の動きは, 2つのパルスモータによって鏡とプロジェクタを回転して行った.
カエルの視蓋表層に分布する4種類の視神経線維のうち, "on-off"および"off"線維に注目し, これらの線維がどの種類の視蓄ニューロンと単シナプス性結合するかを, パルスーアナログ相関法を適用して調べた. "on-off"又は"off"線維の応答を細胞外記録し, その受容野を沢定した後に, 近傍の視蓋ニューロンから細胞内記録を行った. 視蓋ニューロンは, 光の"on-off"によって, E-E型, EI-EI型, I-I型およびIE-IE型に大別される(Eは興奮, Iは抑制を示す).
E-E型およびEI-EI型の応答からは, 短潜時のEPSPが検出された. 潜時のヒストグラムのピークはおよそ1.4msにあり, これらは単シナプス性であると結論された. 2つの記録電極間の距離を測定したところ, 細胞体から0.5mmも離れた位置にあるシナプスからも, EPSPが十分検出されることが示された. "off"線維についても同様な測定を行ったところ, IE-IE型の視蓋ニューロンが"off"線維より単シナプス性EPSPを受けていることが示された.
これらの実験によって, これまで不明であった網膜-視蓋間の結合を, より精密に解析することが可能となった. この方法は, 他の種類の視神経線維にたいしても, もちろん適用が可能であり, 4種類全部の視神経線維と視蓋ニューロンの結合を明らかにする展望が開けた. また, この実験は, パルスーアナログ相関法の, 中枢神経系に対するはじめての適用である.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Matsumoto,N.: Neurosci.(Abstract of the 2nd World Congress of Neuroscience). S22. S413- (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Matsumoto,N.: Acta Biol. Hung.(1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Matsumoto,N.: Proceeding of the 3rd International Workshop on Visuomotor Coordination in Amphibians. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Nagano,K.: Exp. Brain Res.(1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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