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魚卵卵膜糖タンパク質様抗原の単離と性質決定

研究課題

研究課題/領域番号 62540558
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 動物発生・生理学
研究機関上智大学

研究代表者

山上 健次郎  上智大学, 理工学部, 教授 (50011474)

研究分担者 井内 一郎  上智大学, 理工学部, 助教授 (10011694)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード魚卵 / メダカ / 卵形成 / 卵成長 / 卵膜 / 卵膜様抗原 / エストロゲン
研究概要

昭和62年度に上記表題のもとで行った本研究の目的は, (1)抗原物質の単離と性質決定, (2)ビテロゲニンと抗原物質との異同の検査, 及び(3)卵母細胞卵膜と抗原物質との関係の解析である. 以下に各項目についての研究実績を記す.
(1)すでに我々は予備的に, エストロゲン処理によって雌雄のメダカ成魚体内に蓄積する腹水中に, 本抗原物質とビテロゲニンが主要成分として含まれることを見てきた. 本研究ではエストロゲン処理雄成魚の肝臓細胞内で本抗原物質が形成されることを免疫細胞化学的に証明した(Hamazaki et al.1987a). さらにその腹水から, ゲル炉過クロマトグラフィー及びイオン交換高速液体クロマトグラフィーにより抗原物質の単離に成功した. SDS-PAGEによる分子量は約49KDで約3%の糖を含んでおり, 体内では単量体で存在しているらしいことが判った. (Hamazaki et al.1987C)
(2)腹水から本抗原物質を単離過程で, 同じく腹水中に蓄積するビテロゲニンと分離するが, ビテロゲニンも精製に成功した. 会合状態での分子量は約420KD,SDS-PAGEにより約200KDの分子になる. 抗原物質との間では抗原性に明瞭な差があり, またリン酸の有無(抗原物質にはリン酸がない), アミノ酸組成, 等電点などのタンパク化学的諸性質が異っていることがわかった(Hamazaki et al.1987b).
(3)卵巣内で形成途上にある卵母細胞の卵膜を単離し, 希アルカリ溶液中で内層をとかし, SDS-PAGEにかけるとZI-1, ZI-2の3成分にわかれる. 主要成分であるZI-3は分子量が約49KDであり, 抗原物質とほぼ等しく, またアミノ酸組成も抗原物質と酷似している(Hamazaki et al.1987C). これらの結果, 本抗原物質は卵膜内層成分と同一抗原性を持ち, その主要成分ZI-3とタンパク化学的性質が近似し, 卵膜内層成分の前駆体である可能性が高い.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Hamazaki,T.S.,I.Iuchi and K.Yamagami: J.Exp.Zool:. 242. 325-332 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Hamazaki,T.S.,I.Iuchi and K.Yamagami: J.Exp.Zool.242. 333-341 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Hamazaki,T.S.,I.Iuchi and K.Yamagami: J.Exp.Zool.242. 342-349 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Yasumasu,S.,I.Iuchi and K.Yamagami: Zool. Sci.5. 191-195 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Sasaki,T.,Y.Hyodo-Taguchi,I.Iuchi and K.Yamagami: Isozyme Bulletin. 21. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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