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鳥類の繁殖年周期,形成機構の内分泌学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62540565
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 動物形態・分類学
研究機関東京学芸大学 (1988)
東京医科歯科大学 (1987)

研究代表者

和田 勝  東京医科歯科大学, 教養部, 教授 (40100953)

研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードウズラ / LH分泌 / 年周期 / 繁殖期 / 外気温 / 温度 / ゴナドトロピン分泌 / LH / 黄体形成ホルモン / 繁殖生理
研究概要

温帯に棲む多くの鳥類には明確な年周期があるにもかかわらず,この繁殖年周期をかたちずくる内分泌機構に関する知識は乏しい。繁殖の開始機構に関しては,日長の増加という光周性刺激がゴナドトロピン分泌を促す。ところが,ゴナドトロピンの分泌がどのような機構で終息するか必ずしも明確ではない。
これまで,実験室内で温度や餌など飼育条件を一定にして,光条件だけを変えることによってLH分泌の調節メカニズムを調べてきたが,長日によりLH分泌を誘導できるにもかかわらず,短日操作によってLH分泌を終了させることはほとんど出来なかった。ところが,ウズラを屋外に出し,餌だけは一定に与え,その他の条件は自然に近い状態で飼育一年半にわたり採血し,LHを測定した結果,実験室と異なり明確な年周期が見られた。ウズラと近縁なボブホワイトを用い,ウズラと同じようにLHの年周期を調べたところ,同じように血中LH濃度に年周期が認められた。そこでLH分泌への外気温の影響を調べたところ,短日条件と低温を同時に与えると,。LH分泌巣を完全に抑制出来ることが明らかになった。そこで温度に関係があるサイロキシンを測定したが,明確な年周期は認められなかった。
LHの年周期を調べると,LHが下がりはじめる頃はまだ外気温がそれほど低くはなく,むしろ温度の変化率が大きい。そこで光条件を16L8Dから12L12Dにして,温度を暗期にのみ低くした。その結果,この条件でもLHの放出は完全に抑制されることがあきらかになった。
日長の変化に伴って変化するホルモンであるメラトニンのLHへの影響を調べるため,松果体除去,眼球除去などの操作を行って光条件を変えたが,LH分泌への影響は見られなかった。外気温がLH分泌をどのように抑制しているかを調べる必要がある。

報告書

(2件)
  • 1988 実績報告書
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Wada.M: Proc.Jap.Sco.Comp.Endocrinol. 2. 282-283 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Wada.M: Zool.Sci. 4. 1077 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Tsuyoshi.H: Zool.Sci. 5. 1317 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Tsunenari.T.: Zool.Sci. 5. 1317 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Tsuyoshi.H.: Proc.Jap.Soc.Comp.Endocrinol. 3. (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Wada.M: Gen.Comp.Endocrinol.

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] M.Wada: Proc. 1st Congr. AsiaOceania Sor. Comp. Endocrinol.282-283 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M. Wada: General and Comparetive Endocrinology.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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