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生体内カルシウム蓄積機構に関する分析電顕的並びに細胞化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 62540570
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 動物形態・分類学
研究機関山口大学

研究代表者

山岡 郁雄  山口大学, 理学部, 教授 (30034705)

研究分担者 村上 柳太郎  山口大学, 理学部, 助手 (40182109)
研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードカルシウム蓄積 / アルカリ性ホスファターゼ / アメーバ / 繊維軟骨 / 陰茎骨 / テストステロン / X線微小分析 / 器官培養 / カルシウム沈着 / 有殻アメーバ / Golgi apparatus / 表面被覆 / 分析電子顕微鏡
研究概要

生体内カルシウム蓄積機構の解明は、骨や歯の形成機構にかかわる重要な問題を含んでいる。本研究はその骨化現象の基礎的理解をより深めるために2つの実験系を用いて研究を進めた。その1つは、アメーバの特殊顆粒の動態に関するものである。他の1つはラット陰茎骨末節の繊維軟骨におけるカルシウム沈着に関するものである。アメーバの特殊顆粒は分析電顕による解析からリン酸カルシウムを含むことがわかった。更にEGTA処理培養によってこの顆粒の出現をコントロールすることができた。即ち、2mM濃度のEGTAを含ませた寒天上で飼育されたアメーバは、12時間後に完全に顆粒を消失する。EGTA処理24時間後に再び通常培地に移すと12時間後には再び顆粒の出現が認められた。これらの一連の変化と並行してアルカリ性ホスファターゼ活性も変動することがわかった。従ってアルカリ性ホスファターゼの変動とカルシウム含有顆粒の出現は連動している可能性が示唆された。一方、ラット陰茎骨末節の繊維軟骨は、その形質発現において雄性ホルモン依存性であることが知られている。繊維軟骨原基を器官培養し、雄性ホルモン依存性形質発現を検討した結果、アルカリ性ホスファターゼ活性の出現は、明らかに雄性ホルモン依存的であることがわかった。更にカルシウム沈着開始時期は、そのアルカリ性ホスファターゼ活性が出現する時期からやゝ遅れていることがわかった。従って繊維軟骨におけるカルシウム沈着はアルカリ性ホスファターゼ活性出現と連動している可能性が示唆された。これら2つの系におけるカルシウム蓄積は、いずれもアルカリ性ホスファターゼの活性出現と密接に関係していることが示され、生体内カルシウム蓄積を制御するための重要なファクターの一つはアルカリ性ホスファターゼであることが強く示唆された。

報告書

(3件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (13件)

  • [文献書誌] Yamaoka,I.: Zool.Sci.4. 985 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Murakami,R.: Zool.Sci.4. 1055 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miyake,K.: Proc.Chugoku-Shikoku Branch Zool.Soc.Jap.40. 20 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamaoka, I.: "Regulation of the intracellular calcium storage in an amoeba, Cochliopodium sp.." Zool. Sci.4. 995 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Murakami, R.: "Development of collagenous matrix in the fibrocartilage of the os penis of the rat." Zool. Sci.4. 1055 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Miyake, K.: "Effects of testosterone on the fibrocartilage of the os penis cultured in vitro." Proc. Chugoku-Shikoku Branch Zool. Soc. Jap.40. 20 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Murakami, R.: "Testosterone dependent characterization on the fibrocartilage of the os penis cultured in vitro."

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamaoka, I.: "X-ray microanalysis and histochemistry of a special granule in an amoeba, Cochliopodium sp."

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamaoka,I.: Zool.Sci.4. 995 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Murakami,R.: Zool.Sci.4. 1055 (1987)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] Miyake,K.: Proc.Chugoku-shikoku Branch Zool.Soc.Jap.40. 20 (1988)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書
  • [文献書誌] I. Yamaoka: Zoological Science. 4. 995 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] I. Yamaoka: In prparation.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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