研究課題/領域番号 |
62540585
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地質学一般
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
高橋 治郎 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (70116945)
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研究分担者 |
鹿島 愛彦 愛媛大学, 教養部, 教授 (10036197)
松尾 秀邦 愛媛大学, 理学部, 教授 (20019798)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 外和泉層群 / 上部白亜系 / 四国西部 / 放散虫化石 / 白亜紀末期の堆積盆 |
研究概要 |
四国西部に分布する外和泉層群についての調査研究をおこない、合わせて和泉層群や宇和島層群(四万十累層群下部四万十層群)との推積および地質構造的環境の差異を明らかにすることを目的に研究を進めてきた。本研究により得られた知見や成果は以下のとおりである。 1.放散虫化石の発見により、下部白亜系とされていた菊野谷層の推積の時代が、ジュラ紀中期から白亜紀前期であることが明らかになった。 2.四国西端部に分布する真穴層や二及層、高島層などの白亜系の地質学的環境が明らかになってきた。 3.四国西部の上部白亜系の推積環境は、北から南へ、(1)和泉層群:中央構造線の活動によって形成された東西に狭長に延びる推積盆、(2)外和泉層群:北側に三波川一秩父帯の陸地をもつ大陸棚、(3)宇和島層群:大陸地穀上の大陸棚一大陸斜面一深海平坦面、にそれぞれ求められる。 4.これらの上部白亜系の変形様式とその程度は、(1)和泉層群:基本的には一大向斜構造を有し、その南翼に半波長400〜2000mの褶曲構造が発達。断層は、ENEーWSW方向とNーS方向のものがある、(2)外和泉層群:半波長数100mの褶曲が発達し、地層が逆転している部分もある。本層群の分布は断層によって限られ断片的である、(3)宇和島層群:地層や断層の傾斜が北傾斜である場合が多い。断層はよく発達しているが軸跡の長い褶曲は発達していない。 プレート論に立脚した構造発達史を編むことについては今後の課題である。
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