• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

北海道伊達市有珠10遺跡の発掘調査

研究課題

研究課題/領域番号 62540631
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 人類学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

百々 幸雄  札幌医科大学, 医学部, 教授 (50000146)

研究分担者 川内 基  北海道文化財研究所, 主任研究員
石田 肇  札幌医科大学, 医学部, 助手 (70145225)
大島 直行  札幌医科大学, 医学部, 助手 (80117605)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード続縄文時代恵山文化 / 人骨の形質 / 骨角製品 / 改葬墓
研究概要

1)今年度の補助金で行われた有珠10遺跡第3次発掘調査では, 3基(5号, 6号, 7号墓)の墓壙を確認し, 5体分の埋葬人骨と多数の散乱人骨を得た.
2)5号墓とした直径30cmの円形の土壙からは, 改葬されたと思われる新生児ないし乳児のほぼ全身骨格と, これに混じる豊富な副葬品(熊の彫刻のついた鹿角製スプーン, 大形の石斧, 貝製のビーズ等)が出土した.
3)6号墓も改葬墓と思われるもので, 小児の骨格の一部が楕円形のプランの皿状のくぼみより出土した.
4)7号墓も改葬墓と思われる. 直径1mの円形の土壙低に2体の人骨が, 多数の副葬品とともに検出された. 1体は男性のもので, ほぼ全身骨格が認められ, 頭骨, 上肢骨, 下肢骨とも一ケ所に積み重ねるようにまとめられていた. 大腿骨最大長から推定される身長は, 160.5cmで, 縄文人平均よりやや高い. 他の1体は女性のもので, 頭骨(下顎骨は遺存)を欠くが, その他はほぼ全身骨格が同定される. 大腿骨最大長から推定される身長は152.4cmで, やはり縄文人平均よりやや高い.
5)本遺跡の改葬墓はこれまでに3例認められており, 今回の調査で6例となった. 北海道内におけるこの時期の改葬例は従来まったく知られていなかったが, あるいは風習として行われていた可能性もあり, 今後十分に検討してみる必要性がでてきた.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 百々幸雄 他: 人類学雑誌.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 大島直行 他: 考古学雑誌. 73. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 百々幸雄 他: "古代日本復元" 講談社, (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi