研究課題/領域番号 |
62550047
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
航空宇宙工学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
久保 昇三 鳥取大学, 工学部, 教授 (10026106)
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研究分担者 |
安東 茂典 名古屋大学. 工学部, 教授 (80023224)
河村 哲也 (川村 哲也) 鳥取大学, 工学部, 助教授 (40143383)
大西 善元 鳥取大学, 工学部, 教授 (40081228)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 地面効果 / WIG / パワ-増強揚力 / PAR / ピッチング安定性 / パワー増強揚力 / 推力変更 / ピッチング安定 / 安定性増強 / ラムウィング / 推力線変更 |
研究概要 |
地面効果翼機(WIG)のラジオコントロ-ル模型を、鳥取大学でTN-1,2,3の3機種、名古屋大学でNT-1,2,MNT-3の3機種製作し飛行実験を行った。 TN-1,NT-1共に、リピッシュ翼にパワ-増強揚力(PAR)を組み合わせたものであったが、高速高性能の機体に適した形態であり遠隔操縦による超低空飛行には高い操縦技術を要した。この経験をもとに、鳥取大学では低速小型の機体に適した形態を、名古屋大学では高速高性能機に適した形態を調べることとし、TN-2およびNT-2が作られた。TN-2はラム・ウィング形状であり、低翼面過重を特徴とする。NT-2は飛行艇形状にPARを組み合わせた形態である。TN-2は概ね良好な性能を示したが、ピッチ・アップ特性が不十分であり、NT-2は電動モ-タ-動力であったために馬力不足であった。これらの点を改善するため、TN-3およびMNT-3が製作された。TN-3はピッチ・アップ防止対策を十分に施し、地面効果の内外共にピッチアップは起こさない。MNT-3も、ピッチ・アップ対策として地面効果尾翼を採用し、その有効性が立証された。 なお、本研究に関係した研究しとて、鳥取大学グル-プと名古屋大学グル-プは、それぞれ個別に有人実験機の製作を指導し、鳥取大学指導分は1人乗りおよび2人乗りモデルの滑空に成功し、実用化への第一歩を踏み出した。名古屋大学指導分は、連続ジヤンプの状態にまで達し、多くの貴重なデ-タを得ている。 これらの研究の成果として、今後の開発の研究課題として、安定性の体系的研究が最重要であることが確認されたので、数値シミュレ-ションを活用して、この研究に重点を置いてWIG実用化のための研究を推進していく予定である。
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