研究課題/領域番号 |
62550087
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械工作
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
斉藤 義夫 (斎藤 義夫) 千葉大学, 工学部, 助教授 (00108218)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 光ファイバ / 多段センシング / 計測プロセス / 自動計測 / 人工知能 / 多断センシング |
研究概要 |
本研究ではFA化に適した測定プロセスの自動化を目標として、多段センシングという新しい概念を提案し、その実用化における諸問題の解決を試みた。具体的には、複数の光ファイバによる非接触センサを用いて被測定物の寸法と位置を初めに概略適に把握し、その結果を基に最適な測定経路を自動的に生成し、次の段階で高精度な測定を完了する方法である。多段階のセンシングを組み合わせることで測定プロセスが多様化するが、プロセスの選定過程に学習機能や人工知能を応用することにより、計測の自動化・高速化が可能になるとともに、実用性・融通性のある自動測定システムを達成することを目的に研究を実施した。その結果、以下のように新しい知見と有益な成果が得られた。 1.複眼式センサの開発とその基本特性の解明を行い、測定の自動化に必要な性能を明らかにすることができた。複数のセンサの位置関係を考慮することにより測定精度の向上が可能なこと、あるいは多数の情報を処理することにより異なる目的の計測が行えることを示した。 2.三次元座標測定機へ本研究で開発したセンサを組み込み、実機上でのセンサの性能試験を行った結果、実用に際しても本センサが充分に利用できることを実証した。 3.多段センシングによる測定とそれに適した制御方法について検討を行い、実用的な利用技術の確立を試みた。その結果、多段センシングの有効性を確認するとともに、実用には問題点が残されていることを明らかにした。 4.多量の情報を総合的に評価し、多段階でセンシングを行うには、人工知能を利用することが有効であることを再確認し、測定に必要な情報の選択方法の基準を求めることができた。
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