研究課題/領域番号 |
62550091
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械工作
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
岡田 勝藏 (岡田 勝蔵) 山梨大学, 工学部, 助教授 (50020409)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | すべり軸受 / 複合材 / キャラクタリゼーション / 炭素維繊 / 超高真空 / すべり摩擦 / アルミニウム複合材 / ダイヤモンド膜 / 電気接点用潤滑油 / 炭素繊維 / キャラクリリゼーション |
研究概要 |
比重が異なり、ぬれにくく、そのうえ合金化しない粉末を金属内に均一分散した軸受用複合材を作成し、それらの性能評価を行なう。更には軸受すべり面での表面キャラクタリゼーションの検討、新素材のニューダイヤモンド膜の軸受特性、新電気接点用潤滑油の摺動特性を検討した。以下に上述の5件の概要を述べる。 (1)短炭素繊維含有アルミニウム複合材について、炭素繊維含有量、繊維配向、接触荷重などがすべりに及ぼす影響を調べた。その結果、複合材の硬さは15%の炭素繊維量が最大となること、摩擦係数の最小値は0.2であること、複合材の強度は15%の炭素繊維量で最大であること、などがわかった。 (2)凝着摩耗に関するキャラクタリゼーションについて、ダイヤモンドと各種金属の組合せで生ずる移着をAESで調べた。その結果、金属が炭素化物を生成するか否かで分類できる。炭化物生成傾向が小さい場合、超高真空下での摩擦は金属内部が表出する。炭化物生成傾向が大きい場合、すべり面には炭素の移着が確認できた。 (3)MoS_2含有アルミニウム複合材について、急速加熱ー急冷の応用粉末冶金法により作成できる。この新複合材の空気中、真空中における摩擦特性は良好である。 (4)PVD法で作成したダイヤモンド膜は平滑である。このため、空気中、真空中における金属との組合で行なわれるすべり摩擦は滑らかであり、良好な摩擦摩耗特性を示す。 (5)新しい電気接点用潤滑油を金属超微粉を添加することにより開発した。静止接点では非接触、接触状態で接触電気抵抗を著しく小さくできる。特に0.05A以下では電気抵抗が零である。しかし、摺動接点では接触抵抗が大きくなる。
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