• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ファインセラミックスの高能率切削加工に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62550099
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機械工作
研究機関広島大学

研究代表者

鳴瀧 則彦  広島大学, 工学部, 教授 (10026081)

研究分担者 臼杵 年  広島大学, 工学部, 助手 (10176670)
山根 八洲男  広島大学, 工学部, 助教授 (70140564)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードファインセラミックス / 高能率切削加工 / 仮焼材 / 最適仮焼温度 / 最適切削工具 / 被削性 / 曲げ強度
研究概要

Si_3N_4, SiC, Al_2O_3などのファインセラミックスに関して, それぞれ生材, 仮焼材, 完全焼結材を各種工具で旋削し, その被削性を調査した. その結果完全焼結材については, 焼結ダイヤモンド工具を用いても切削困難なものもあり, また切削可能なものでも非常に加工能率の低い切削条件でしか加工不可能であった. 一方, 各種仮焼温度で仮焼結した被削材については, 生材より被削材の取り扱い, 被削性及び完全焼結時の収縮率などの点からかなり有利であった. またそれぞれのセラミックスで最適仮焼温度, 最適工具は異なり, 例えば, Si_3N_4では, 超硬工具及びCBN工具を用いて乾式切削した場合仮焼温度1400°C付近の仮焼材が最も被削性が良く, 特にCBN工具で最も安定した切削が可能であった. この仮焼温度による被削性の相違は被削材硬さと切屑生成機構に起因する. 特に切屑が粉状から塊状に変わると被削性が著しく良くなる傾向が見られた. 従って, 送り, 切り込みを大きくして塊状切屑を生成し易い条件にすれば被削性の改善も可能であり, 加工能率向上もはかれる. ところで湿式切削の場合には, Si_3N_4のように湿式切削後被削材が脆くなる現象を生じるものや乾式よりも湿式の方が工具寿命が短くなることもあるので, その適用には十分注意する必要がある. 次に, 実用上重要な材料強度に加工法がどのような影響を与えるか調査した. 試料としてAl_2O_3を用いて仮焼状態で切削加工し完全焼結したものと完全焼結材を機械加工(切削, 研削, ラップ加工)したものについて四点曲げ試験を行った. その結果完全焼結材では, ラップ加工品が最も強度が高く, 次いで研削加工, 切削加工の順で強度が低くなり, 仮焼材を切削加工後完全焼結したものは, この研削加工品とほぼ同程度であった.
以上のことより, 加工能率, 材料強度の観点から仮焼状態での加工は, 高能率加工する上でかなり有望と思われる.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山根八洲男, 顔炳華, 臼杵年, 鳴瀧則彦: 精密工学会誌. 54-2. 365-371 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 鳴瀧則彦他: "セラミックス加工ハンドブックー基礎から応用事例まで-" 建設産業調査会, 717 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi