研究課題/領域番号 |
62550101
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械工作
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研究機関 | 広島大学 (1988) 宮崎大学 (1987) |
研究代表者 |
大場 史憲 広島大学, 工学部, 教授 (10081267)
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研究分担者 |
高庄 幸孝 宮崎大学, 工学部, 助手 (00041012)
加藤 清 岐阜経済大学, 経済学部, 助教授
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 生産システム / FMS / CIM / 知識ベース / スケジューリング / 工具配分 / レイアウト / ロバストシステム / フレキシブル生産システム / 生産システム設計 / FMS基本設計 / FMS設計知識処理 / FMS設計知識ベース |
研究概要 |
本研究は、多品種少量生産でしかも需要の変動に適切に対応し得るフレキシブル生産システム(FMS)の合理的な設計を支援するためのコンピュータ・ソフトウェアの開発と、その支援知識ベースの構築を目指すものである。FMSは複雑な需要態様に対して、高い生産性とフレキシビリティが要求されるために、その設計にあたっては、機械設備の選択、システムレイアウト、工程の選択、負荷の配分、運用管理などを統合した高度な意思決定が必要となる。そこで本研究では、CIM(Computer Integrated Manufacturing)の立場から、このような統合形意思決定の階層構造を明らかにし、各意思決定で必要となる論理的手法と知識工学的手法について分析を行い、それらを融合した設計アルゴリズムとそれを実現するためのコンピュータ・ソフトウェアを開発した。さらに、その基礎となる統合形データベースおよび知識ベースの構造を分析し、そのプロトタイプを構築した。 具体的には、1.需要の態様に応じた適切な生産システム構成を得るために、論理的手法とヒューリスティクスを併用したコンピュータ・ソフトエゥアを開発し、さらに需要の変動に対してロバスト性を持つシステムの選択方法を示した。2.適切なシステムレイアウトを得るために、レイアウト・パターンの自動生成システムとそのデータベースの開発を行った。3.生産システム設計と運用管理の統合のために、ジョブショップの状態を反映した知識支援形のスケジューリング・システムを開発した。4.FMS運用のフレキシビリティ向上のために、適切な工具配分を実現する論理的手法と知識処理を融合したアルゴリズムを開発した。5.FMSの設計と運用管理を統合するためのデータベースと知識ベースのプロトタイプを構築した。以上で、本研究の所期の目的は達成されたが、今後さらに、CIMの立場から意思決定の統合を図っていく計画である。
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