研究課題/領域番号 |
62550124
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
流体工学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
山根 隆一郎 東京工業大学, 工学部, 教授 (50016424)
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研究分担者 |
大島 修造 東京工業大学, 工学部, 助手 (20143670)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1988年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1987年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 流体工学 / 磁性流体 / レ-ザ流速計 / 光ファイバ / 進行磁場 / 半導体レ-ザ / 流体光学 / レーザ流速計 / レーザ変位計 / 回転磁場 / 界面現象 / スロッシング |
研究概要 |
進行磁場内における磁性流体の流動に関して以下の成果を得た。 1.光ファイバ・レ-ザ流速計による計測 磁性流体は非常に光を通しにくい黒色不透明な液体であり、通常型のドップラ-効果を利用したレ-ザ流速計などでは散乱光の弱さのため内部流動の計測は困難である。しかしながら直接光を利用し光波長の選択を行えば、ごく短距離間で光が通過する。この点を利用してHe-Neレ-ザ光(波長約630nm)に比べ磁性流体中を透過し易い波長約800nmのAlGaAs半導体レ-ザ光を用い、レ-ザ2焦点流速計を参考にした新しい局所流速測定法を開発した。これは、レ-ザ直接光が射出している光ファイバの先端間を、トレ-サ粒子が通過するに要する時間を測定することによって局所流速を測る方法である。この測定法を片側リニアモ-タで印加される進行磁場により誘起される磁性流体の回流開きょ内流れに適用した。その結果、進行磁場印加部では磁場の進行方向に対して逆向きの流れが誘起され、流れの速度分布は、実験範囲において周波数、励磁電流に比例し、表面付近で速く底部付近で急激に遅くなっていることなどの事実を明らかにした。 2.開きょ内流れの理論解析 上記の進行磁場によって誘起される磁性流体の開きょ内流れを、磁性流体の内部角運動量を考慮した基礎方程式を用いて理論的に解析した。その結果、進行磁場の進行方向に対して逆向きの流れが誘起されることなど、実験的に観察される流れの傾向と一致する結果を得た。また流れを支配するパラメ-タの取る値によっては流路底部付近で順方向の流れが誘起されることや、磁性流体に作用する極性効果による力と磁場の非一様性による力は、それぞれ磁場の進行方向に対して逆方向、順方向に作用することなどを示した。
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