研究課題/領域番号 |
62550141
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 岡山大学 (1989) 北見工業大学 (1987-1988) |
研究代表者 |
稲葉 英男 岡山大学, 工学部, 教授 (40133805)
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研究分担者 |
三浦 節男 北見工業大学, 工学部, 助手 (20113714)
馬場 弘 北見工業大学, 工学部, 助手 (50003190)
追分 重義 北見工業大学, 工学部, 教授 (20003155)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 日射融雪 / 黒色融雪剤 / 水分飽和度 / 融雪速度 / 日射量 |
研究概要 |
積雪寒冷地において、春先の融雪時期の早い遅いは、その年の農作物の収穫に大きな影響を及ぼす事は衆知の事実である。本研究は融雪促進の一方法として、日射吸収体(黒色カ-ボン等)を雪面上に散布し、その日射吸収熱により融雪を促進させる場合の影響因子について検討しようとするものである。モデル実験で得られた結果にもとづいて、融雪効果に影響を及ぼす諸因子(融雪剤散布量、日射量、気温、雪層密度)の効果を組み込んだ数値シュミレ-ションモデルの誘導そして数値計算により、種々の条件下における融雪に関する予想を行うと同時に実測値との比較検討を行った。数値計算モデルは、融雪剤散布表面の伝熱特性と融雪水浸透の有る雪層内の伝熱特性を考慮したものを勘案した。計算モデルの妥当性は、実測値との比較検討より行い最終的に、種々の因子の効果を数値計算により予想することが出来た。完成した数値シュミレ-ションモデルは、種々の気象条件、地理的条件にまで対応できるものであることが判明した。さらに、従来一部行われていた申請者による野外実験デ-タの整理をも行ない、実際の気象条件下におけるデ-タと実験室内で得られたものの比較検討により、野外実験の評価を行った。尚、得られたデ-タを基に、未知の因子の効果を導入した新らたな数値シュミレ-ションモデルの立案の参考資料を提案することができた。特に日射吸収融雪剤の断熱作用および融雪水の雪層中への浸透性等が、融雪速度に大きく影響を及ぼすことと、散布融雪剤の散布濃度により散布面において雪層が露出することを見い出した。
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