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石炭スラグ層を伴うMHD発電機極上の放電構造と電極材の熱電気化学的侵食機構

研究課題

研究課題/領域番号 62550151
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 熱工学
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

岡崎 健  豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (20124729)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード石炭燃焼MHD発電 / 燃焼ガスプラズマ / 石炭スラグ / 電極現象アーク放電 / 電極の損傷
研究概要

MHD発電は, プラズマを用いた高効率発電方式として各国で研究が進められているが, 電極の寿命が, 実用化の上での最大の問題点となっている. 特に, 最も実用に近い石炭燃焼MHD発電では, 石炭スラグ層が電極上を覆うため, 放電構造の根本的な把握とともに, 主としてアーク発生による電極の熱電気化学的な損傷機構の解明が重要な課題となっている. 本研究では, スラグ層を伴う電極の長寿命化のための指針を得ることを目的として, 熱的電気的および化学的な性状が既知の人造スラグ層(PbO-SiO_2系)を金属電極(SUS,Cu)上にプール状に形成させて通電実験を行い, 陽極および陰極それぞれについて, 均一放電から微細アーク放電を経て巨大なアーク放電に至る放電挙動, さらに, これらのアークが発生する限界電流密度とこれに及ぼす電極温度, 電極材, スクグ組成などの影響を明らかにした. また, アーク放電時における電極の損傷状況の顕微鏡観察を行い, アークスポット部の侵食に及ぼす諸因子の影響について検討を行った. 主な結果を以下に示す.
1.陰極においては, 明確な均一放電, 微細アーク放電, 巨大アーク放電の各領域が存在するが, 陽極では, 明確な微細アーク放電領域が存在しない.
2.スラグ層を伴う陽極上での電流集中は, 熱電気的不安定に起因し, 電極温度が高い場合は, 電流集中がプラズマ境界層内の低導電度層内に発生するため, 限界電流密度はスラグ層表面温度に支配されて電極温度に依存しないのに対し, 電極温度が低下するに従い, 電流集中がスラグ層底部に発生するようになり, 限界電流密度が急激に低下する.
3.アーク発生による電極の損傷は, 陽極では巨大アークによる電極後端部に集中するのに対し, 陰極では電極表面上にスポット状に生じ, その径は, 電極温度の低下とともに大きく深くなり, 数は減少する.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 黒木裕昭, 佐々木宏一, 岡崎健: 第9回エネルギー利用と直接発電シンポジウム講演論文集. 205-214 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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