研究課題/領域番号 |
62550233
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
鎌田 一雄 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (80016609)
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研究分担者 |
宮道 壽一 (宮道 寿一) 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (50107166)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 点字 / 英語点字 / 点字表記法 / 点訳 / 墨訳 / 英文点字 |
研究概要 |
本研究は、英文を対象として点字・墨字の相互変換方法を、(1)墨字英文の第2種英語点字への点訳方法、 (2)点字文書のイメージスキャナによる読み取り方法、 (3)第2種英語点字の墨訳方法、の3点から検討した。 [1]墨字→点字変換方法。墨字英単語を表記法に従って点字コードに変換する方法を検討した。表記法は、慣用的な例外規則を多く認めており、機械処理を難しくしている。点訳の手法として、(a)略字類をキーワードと見なし、単語中でのキーワード探索を行う方法と、 (b)点訳辞書を利用する変換辞書法、の2つを検討した。方法(a)は、規則に基づく点訳である為、原理的にはあらゆる単語の点訳が可能である。方法(b)は、変換辞書の登録単語しか点訳できない。システムは、まず(b)の変換辞書法を実行し、未登録ならば方法(a)を利用する処理方法を採用している。 [2]点字文書の読み取り。イメージスキャナを用いた点字文書の読み取り、すなわち、点字コードの識別方法を検討した。まず、点字の点(画像では黒ドット領域に対応)の位置を画像データの縦、横方向の周辺分布と、点字マスの幾何学的情報から推定する。次に推定した位置に点探索(黒ドット)マスクを適用し、マスク内のみで点字の点の識別処理を行う方法を採用している。この方法は、点字の点の位置を限定して処理するため、雑音除去の効果もある。識別実験では、99.8%の認識率を得た。 [3]点字→墨字変換方法。基本的には、点訳の逆操作であるが、異なる手法が必要となる。本研究では、前処理で墨訳処理をいくつかの場合に分類したのち、パターンマッチング法に基づく処理を行うシステムを構成した。 [4]印刷システム 点字プリンタESA721のセントロニクス・インタフェースを利用した点字印刷システムを構成し、墨字点字変換システムに接続した。
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