研究課題/領域番号 |
62550240
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
仙石 正和 新潟大学, 工学部, 助教授 (30002017)
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研究分担者 |
山口 芳雄 新潟大学, 工学部, 助手 (50115086)
阿部 武雄 新潟大学, 工学部, 教授 (40018453)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 移動通信 / 自動車電話 / 小ゾーン方式 / 通信トラヒック / 交通トラヒック / 電子計算機シミュレーション / ハンドオフ / チャネル割当アルゴリズム / セルラー方式 / 交通流 / グリーンシールズのモデル / 周波数の有効利用 / チャネルの割当アルゴリズム / チャネル切換え |
研究概要 |
自動車電話系においては、周波数スペクトラムの有効利用等の理由から、サービスエリアを多数の小ゾーンに分割し、電波の干渉の小さい複数ゾーンにおいて、同一チャネルを使用するという小ゾーン方式が用いられている。小ゾーン方式では、通話中に移動体が移動し、隣のゾーンに移る可能性があり、もしゾーン変更が起こる場合は通話中のチャネル切換も起こる。これは、移動体流すなわち自動車の動きと通信トラヒック量とは密接な関係があることを意味する。本研究は移動体の流れと通信トラヒックとの関係を明らかにし、移動体流を考慮した移動通信系の通信トラヒックの解析を行うことを目的としている。 移動体の動き方の統計的モデル化のために、測定用自動車に速度センサ、方向センサ及びデータ収集用マイクロコンピュータからなる装置(を製作し)を付けて実測を行った。そして、速度分布、直進時間分布、進路変更角度分布を得た。これらを用いて、種々のチャネル割当アルゴリズムに関する電子計算機シミュレーションを行い、比較検討を行った。 次に、ハイウェイのような帯状サービスエリアにおいて、自動車が一方向に移動した場合、自動車が小ゾーンを次々に移動する。このとき、小ゾーンに加わる呼量は自身のゾーンでの生起呼量と隣のゾーンからの移動してきた呼量の両方から成ることになる。この場合の通信トラヒック特性のモデル化とその一解析法の提案を行った。また、各ゾーンの呼量の変動がある場合についてもその通信トラヒック特性を求める解析法を提案した。さらに電子計算機シミュレーションとの比較を行い、解析法の確認を行った。より一般的な平面上のゾーン構造に対する通信トラヒックの解析は今後の課題である。
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