研究課題/領域番号 |
62550251
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
小山 次郎 芝浦工業大学, 電子工学科, 教授 (00029315)
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研究分担者 |
増田 千尋 芝浦工業大学, 電子工学科, 助教授 (40052831)
高橋 英郎 芝浦工業大学, 電気工学科, 教授 (90052795)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1988年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1987年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 光ディスク / 光ピックアップ / 光ファイバカプラ / 偏波保存ファイバ |
研究概要 |
本研究グループは、小型・軽量化を目的とした、光ファイバとプリズムを用いた新しい光ディスク用光ピックアップを提案し、その特性の実験的検討を行った。その結果以下に示すような研究成果を得た。 1.最初に、光ピックアップに光ファイバを導入する可能性について、偏波保存光ファイバと偏光ビームスプリッタ及びマイクロレンズの組合せによる基礎実験を行い、その有効性を確認した。 2.半導体レーザの出射光を偏波保存光ファイバを介し偏光ビームスプリッタへわずかに斜め入射した場合、光ディスクから反射された光強度分布の光ディスクの変動に対する変化が焦点誤差信号を含むことを見い出した。 3.光ディスクから反射された戻り光強度分布の変化を受光するために、石英単一モード光ファイバと2本のプラスチック光ファイバを用い、単一モードファイバのクラッドにプラスチックファイバのコアを融着した三分岐光ファイバカプラを試作した。 4.この戻り光強度分布の変化をプリズムと三分岐光ファイバカプラを使って受光し、これより焦点誤差信号が得られることを確認した。 5.これ等の実験段階に於て、我々は新たに、プリズムあるいは偏光ビームスプリッタの代わりに回転楕円鏡を用いた光ピックアップ方式を検討し、この新しい従来にない特徴を持つことが判った。 6.回転楕円鏡と三分岐光ファイバカプラの組合せにより、他の光学部品を全く使わずに、焦点誤差信号が得られることを確認した。 尚、今後、より高精度の光ピックアップを得るために、回転楕円鏡の最適設計、光ファイバカプラの改良及び光ディスク全体を一体化し、回転誤差信号、トラッキング信号等の特性の測定を行い、この光ピックアップの総合性能においての利点を明からにしてゆく。
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