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認識・記憶・行動系のモデル化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 62550257
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 情報工学
研究機関東京大学

研究代表者

中野 馨  東京大学, 工学部, 助教授 (30010953)

研究分担者 山田 義浩  東京大学, 工学部, 助手 (50200762)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード神経回路モデル / 自己組織化 / 世界像 / 概念形成 / 連想記憶認識系 / 記憶系 / 行動形成
研究概要

人間は, 効果器(手, 足など)で外界に働きかけながら, 受容器(目, 耳など)で情報を集め, 記憶として積み上げていくうちに, 脳内に外界の事物や事象のモデルともいうべき"世界像"を形成する. このような世界像を利用して, 我々は高度な思考を行ない, 合目的的な行動をすることができる. この研究の目的は, 脳のこのような機能を実現する神経回路モデルを構成することにある.
この世界像を形成する過程は, 外界を脳内に写像することに相当すると考えられる. これを, 以前に我々が提案した連想記憶モデル・アソシアトロンを基礎としてモデル化した. これは, 認識・記憶・行動の一貫動作を神経回路の自己組織化によって行なうものである.
このモデルの能力を確かめるため, ハードウエア・システムを試作した. このシステムは, 学習によって簡単な図形が持つ属性(形状, 大きさ, 色など)を認識できる. また, 受容器を切り放しても, 神経回路の中だけで認識過程を再現し, 思考することができる. その結果, 学習後いくつかの属性を指定すると, それらの属性を持つ図形を試行錯誤して描くことができる.
具体的には, 5×5の格子状の表示面に, 神経回路網によって操作されるアームで各種の図形を描く形式になっている. 扱う図形の形状は縦棒・横棒・十文字の3種類であり, 大きさは大・中・小, 色は赤・緑とした. このモデルの詳細は, 計測自動制御学会の第2回生体・生理工学シンポジウムにおいて発表した.
この簡略化されたモデルを構成することによって, 脳が持つ知的情報処理機能の一面を実現することができた. この研究の成果は, 今後の脳の工学的研究に役立つものと思われる.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 山田義浩 他: 計測自動制御学会 第2回生体・生理工学シンポジウム. 1A1-1. 5-8 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 阪口豊 他: 計測自動制御学会 第26回学術講演会. JS7-1. 73-74 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 森田昌彦 他: 計測自動制御学会 第26回学術講演会. JS8-5. 93-94 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] K. Nakano, et al.: Biological Cybernetics. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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