研究課題/領域番号 |
62550343
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
コンクリート工学・土木材料・施工
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
鮎田 耕一 北見工業大学, 工学部, 助教授 (90003186)
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研究分担者 |
桜井 宏 北見工業大学, 工学部, 講師 (80187088)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 海洋コンクリート / 耐久性 / 耐凍害性 / 耐海水性 / 鉄筋腐食 / 氷海域 / 耐力 / 空気量 |
研究概要 |
1.コンクリートの耐海水性、耐凍害性に関する検討 凍結融解と海水の複合作用を受けるコンクリートの耐久性向上のために、配合が異なるコンクリートを用いて、急速凍結融解試験、暴露試験等を行った。配合要因としての空気量はnon〜8%、水セメント比は40〜55%、単位セメント量は260〜390kg/m^3の範囲である。 その結果、海水の作用を受けるコンクリートの表層部は。Ca(OH)_2が溶出し多孔化、強度発現が停滞し、凍結可能水量が増大すること、そのため、スケーリングが容易に発生するが、空気量4〜8%の範囲で空気量が多くなるほどスケーリングの発生が抑制されることを明らかにした。 また、オホーツク海沿岸における暴露実験から氷海域コンクリート構造物のフケーリングを定量的に把握するための検討を行った結果、その累積分布はワイブル分布により適切に表すことができることを明らかにした。 さらに、気象データからコンクリート内部の凍結融解回数を推定するために、オホーツク海沿岸の海岸擁壁内部の温度データを基に、凍結期と非凍結期の深さ方向の温度分布のシミュレーションを可能にした。 2.鉄筋コンクリート部材の耐力評価 凍結融解作用によるコンクリート表層部の劣化が鉄筋腐食に与える影響を明らかにするために、水セメント比が異なる鉄筋コンクリート部材に海水中で凍結融解作用を与えたあと電食試験を行った結果、鉄筋腐食面積率、積算電流量は水セメント比が大きいほど、凍結融解回数が多いほど増加すること、急速凍結融解作用を300サイクル受けた鉄筋コンクリート部材の耐力は、標準養生のそれと比べて10%程度低下することを明らかにした。
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