研究課題/領域番号 |
62550366
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
平山 健一 岩手大学, 工学部, 教授 (10001140)
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研究分担者 |
堺 茂樹 岩手大学, 工学部, 助教授 (80091643)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1989年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 降雪予測 / レ-ダ-雨量計 / 移流 / 地形 / 降雪分布 / レーダー雨量計 / 降雪 / 融雪 / 積雪深 / 気温 / 積算寒(暖)度 / 粘弾性モデル |
研究概要 |
降雪・積雪分布予測計算法を確立することを目的とし、レ-ダ-降雪情報を利用した降雪分布予測計算システムの開発及び降雪量から積雪水量予測計算に必要な雪の諸性質に関する現地実験を行い、以下のような成果が得られた。 (1)レ-ダ-水量デ-タ-、国土数値情報といった面的な情報及び高層気象観測デ-タ-の組合せにより、上空での風向・風速のみを入力値とし、上空のレ-ダ-デ-タ-から風による移流効果を考慮した地上降雪量を予測する一貫した計算システムを作製することができた。 (2)従来のレ-ダ-雨量計による降雪量の考え方は、レ-ダ-が捉えた水量をその真下の地点の降雪量としているが、上記システムを用いた計算結果と地上観測値との比較を行うと、従来の方法に比べ明らかに精度良く降雪量を予測していることが確認された。従って、降雪に対するレ-ダ-常数の決定に際し本システムを用いることによりレ-ダ-雨量計の高精度化が可能となる。 (3)降雪量と気温を入力値とした積雪水量の時間的変化及び融雪量の予測計算を行う場合に必要となる雪の物性量、例えば粘性係数、熱伝導率などが現地実験により得られたので、降雪・積雪予測計算の精度が向上した。 (4)流域内の積雪水量を入力値として、流域全体からの融雪量としてのダム流入量の時間変化の計算結果は実測値と良い一致をみた。 (5)以上に述べた降雪分布予測、積雪水量変化予測、融雪量計算を組合せることにより、流域全体からの融雪量の経時的変化の予測計算が可能となる。
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