研究課題/領域番号 |
62550417
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
日置 興一郎 大阪市立大学, 工学部, 教授 (30046809)
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研究分担者 |
村上 益美 大阪市立大学, 工学部, 助手 (50117983)
坂 壽二 大阪市立大学, 工学部, 講師 (00047341)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 立体ラチス構造 / 剛節ラチスアーチ / ラチスシェル / 二層立体トラス / 弾性座屈 / 弾塑性座屈 / 連続体類似解析 / 模型実験 |
研究概要 |
1.ラチス柱の個材の曲げ座屈で定まる座屈荷重に及ぼす境界束材の剛性の効果を検討し、その剛性が柱の応力分比に応じたある値以上であれば、周期的座屈モードの有効強度を確保することを理論的に示し、実験と比較。 2.二層剛節ラチスアーチの横面内弾性座屈について、その座屈荷重と座屈後挙動を荷重分布形状の効果を含めて理論的に検討し、各種解法の結果を比較した。非扁平の例では、対称荷重では個材の細長比とアーチの細長比の関係により、相対的に前者が小さいとき逆対称全体座屈が、逆のとき対称モードで個材座屈が生じ、荷重分布の非対称性が強いと個材座屈を生じる。片側載荷では座屈荷重は6〜7割に低下する。連続体類似法は有効剛性と個材座屈で定まる有効強度を用いる方法で、個材座屈は連続体での強度破壊に当たる。連続体的解法は、全節点を未知数とする離散的取扱法に比べ計算量が少なく、特に摂動法は解析的方法であり繰返し法よりも速く、実用性がある。 3.円筒形ラチスシェルの座屈解析近似モデルとして、部材の方向に弾性支持され弾性ヒンジ接合された曲がる部材からなる正多角形フレームを考え、均等外圧による座屈荷重が、剛部材を換算回転ばねで接続したフレームの式表示の座屈荷重と、両端ピンの個材座屈荷重の小さい方で近似され、接合弾性ヒンジが柔な場合にジグザグモードが現れ、個材座屈トジグザグ座屈を除き有効剛性を用いた円環で座屈荷重を近似できることを示した。円環では荷重の座屈後の作用方向の差、各種剛性の効果を含めて座屈荷重を式で表した。 4.高層骨組を一端完全固定の異方性片持ちばりシャイベの集合であるチューブ構造として、巨視的性状を解析的に知る一方法を示した。 6.ラチスドームの座屈現象を概観した。
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