研究課題/領域番号 |
62550441
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築計画・都市計画
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
上和田 茂 九州産業大学, 工学部, 助教授 (70122596)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 体育館 / 地域体育館 / 公共体育館 / オープン化 / オープンプラン化 / コート 回り空間 / アリーナ / コート回り空間 / 滞留 |
研究概要 |
本研究は、地域体育館におけるアリーナのオープン化の方法を検討する ことを目的としている。本年度は、オープン化した場合の最大の支障になると考えら れるボールのアリーナ外への飛び出しを防ぐ方法を見い出すために、既存の体育館に おいて、練習中のボールが、どのような挙動を経て壁面に衝突するか、特に衝突の平 面的位置および高さについて調査分析を行った。その際、衝突の位置と高さは、コー トと周囲の壁面との間のクリアランス寸法に影響を受けるので、調査はクリアランス 寸法の異なる体育館を段階的に選定し、衝突分布とクリアランス寸法との相関を求め た。分析結果を以下に示す。1.衝突回数においては、エンドライン側よりサイドラ イン側の方が極めて少なく、オープン化するにあたって有利である。 2.各側面の中では、エンド側、サイド側ともに中央部によく衝突し、端部は少 ない。 3.衝突の平面的位置とクリアランス寸法との相関はあまり認められない。 4.高さ方向でみると、どのクリアランス寸法においても、低い高さでの衝突が 多く、エンド側、サイド側ともに、1.5m以下での衝突率が75%以上を占める。 5.サイド側においては、クリアランスの幅が広くなるに伴い、低い高さでの衝 突率が増える傾向がみられ、クリアランス寸法とボールの衝突高さとの相関が認めら れる。一方、エンド側においてもほぼ同様の傾向がみられるが、6m程度を超えると 相関はあまり明確ではなくなる。 6.今仮に、ボール飛び出しの阻止率80%を期待すると、サイド側の場合、ク リアランス寸法が5m以上あれば、1.2m程度の腰壁で済ますことができ、オープ ン化が可能である。エンド側では、7m以上のクリアランスを確保しないと、1.2 m以上の腰壁を必要とし、オープン化にとって相当無理が生じる。
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