• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

近代建築成立期における国家伝統の把握に関する研究--ナショナル・ロマンティシズムの措定

研究課題

研究課題/領域番号 62550446
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 建築史・建築意匠
研究機関東京大学

研究代表者

鈴木 博之  東京大学, 工学部, 助教授 (00011221)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1987年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード近代建築 / ナショナル・ロマンティシズム / C.R.マッキントッシュ / A.ガウディ / ケルムスコット・マナー
研究概要

近代建築の成立は, 狭義には1920年代の国際近代様式(インターナショナル・スタイル)をもって措定されているが, こうした様式上の近代建築確立に先立って, ヨーロッパ各国では自国の建築伝統の再発見, 伝統的表現による建築創造の試みが見出される. これらの動きについては, これまで各国建築史の研究のなかで個別的に把握されてきたが, 全世界的な視点をもってこれらを位置づけることによって, 近代建築の思想的前提もしくは前段階が浮び上ってくるのではないかと考えられるようになってきた.
具体的には19世紀後半におけるスコットランドのC.R.マッキントッシュ, スペインにおけるA.ガウディ, 北欧におけるナショナル・ロマンティシズム運動, さらにはわが国の帝冠様式の試みもこの視野のなかに収められる.
この考え方による近代建築成立期の把握を,多くの近代建築研究者と意見交換することによって, 確認し, 長期的展望とすることができた. 1988年秋には, 日本建築学会関東支部歴史意匠部会において, こうした視点による研究協議会「19世紀建築」を開催する計画を定めることになった.
同時に, 英国における近代建築初期の試みであるアーツ・アンド・クラフツ運動の作例を, 従来の中世主義的解釈ではない, 近代的自我の発現として捉える視点を打ち出すことができた. その例として, ケルムスコット・マナーに隣りあって建つフィリップ・ウェブ設計のウィリアム・モリスのメモリアル・コティジを調査し, まとめることができた.
また, アメリカおよびインドにおいて, 研究者との交流のなかでこうした視点からの研究発表を口頭で行なう機械に恵まれ(プリンストン大学およびインド工科大学), 近代建築の発展段階を全世界的スケールで捉えることの意味を見出しえた. 今後この研究を総合的叙述としてまとめたいと考えている.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鈴木 博之: WACOA. 6.7. 48-51 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi