研究課題/領域番号 |
62550512
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属材料
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
川畑 武 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (80005983)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1987年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | TiAl / 機械的性質 / 延性 / 強度 / 第三元素添加の効果 / Cr / Hf / Nb / 耐熱合金 / 純度 / 第二相 / 双晶 / 粒界クラック / TiAi / 金属間化合物 / 延性化 / 第三元素添加効果 / 結晶粒微細化 / 双晶発生 / 固溶体強化 |
研究概要 |
TiAl二元系および三元系合金の室温機械的性質におよぼすTi/Al比および第三元素(Cr、HfおよびNb)添加の効果、ならびに合金純度の効果を研究した。1.Ti/Al比の効果:Tiリッチ合金の強度はAlリッチ合金のそれよりも高い。Tiリッチ合金の破壊ひずみ(延性)は、約1.8%であり、Alリッチ合金のそれの0.6%と比較すると格段に大きい。2.第三元素添加の効果:(1)Cr;強度はCr量とともに直線的に増加する。3at%Cr添加合金の強度は、無添加合金のそれの2倍以上になる。Tiリッチ合金にCrを3%添加すると延性は2.7%まで著しく改善される。Alリッチ合金の延性はCr添加量とともに低下する。(2)Hf;強度に対するHf添加の効果は、Crのそれにほぼ等しい。Tiリッチ合金に4at%までHfを添加すると、延性は無添加合金のやく1.8%にほぼ等しいかわずかに低下する。Alリッチ合金にHfを添加すると延性は約0.8%程度に低下する。(3)Nb;Tiリッチ合金の強度は3at%のNb添加により約2.5倍に高くなる。それに対し、Alリッチ合金の強度は、Nb添加にもかかわらずほとんど変化しない。延性は3at%までのNb添加により約1/2に低下する。たの傾向はTiリッチおよびAlリッチ合金の両者でほぼ等しい。3.高純度Ti使用の効果:99.91%純度の板状Tiと99.99%純度のAlから、Ti-48at%Al合金を溶製し引張試験を行ったところ、2.7%延性を得た。これは普通純度(99.9%)を使用した合金の延性が約1.8%であることと比較すると1.5倍に改善されている。この2.7%という延性は、これまで報告されているTiAl二元系合金のうちで最大である。
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