研究課題/領域番号 |
62550523
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属材料
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
高田 潤 岡山大学, 工学部, 助教授 (60093259)
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研究分担者 |
冨井 洋一 (富井 洋一) 京都大学, 工学部, 助手 (90026245)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1988年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | プラズマ / 酸化 / 分散強化 / 銅合金 / 銀合金 / アルミナ / 電気抵抗 / 内部酸化 / 固溶酸素 |
研究概要 |
金属・合金のプラズマ酸化の可能性の検討及びプラズマ酸化の機構を解明する目的で、Cu-Al合金及びAg-Al、Ag-Cd合金の低温プラズマによる酸化挙動を検討した。比較の為に、Ag-Al合金の空気中での酸化挙動を検討した。 1.Ag-Al合金の空気中酸化:400〜900℃で空気中にて酸化したAg-0.5〜4.5at%Al合金の酸化挙動について以下の点が明らかとなった。 (1)酸化により著しい強度上昇が認められた。これは、微細なAl酸化物の析出によるものである。 (2)酸化挙動は酸化温度によって大きく異なる。即ち、温度域としては高温域(700〜900℃)と低温域(400〜600℃)に分けられる。 (3)高温域での酸化では電気抵抗が酸化前よりも減少するのに対し、低温域での酸化で増加する。 (4)析出酸化物は高温酸化ではAl_2O_3であるが、低温酸化ではO過剰の酸化物である。 2.Cu及びAg合金のプラズマ酸化:上記合金を650℃〜900℃でプラズマ酸化を試みた。 (1)Cu-Al、Ag-Cd、Ag-Al、合金のいずれの合金においてもプラズマ酸化が可能であることを確かめた。 (2)プラズマ酸化の方が、通常のガス酸化よりも酸化速度及び硬さの増加が大きいことが明らかとなった。 3.以上の結果より、合金の酸化処理にプラズマの利用は極めて有効であることが判明した。今後より詳細な研究を行えば、学術的な意義も大きいばかりでなく実用化への期待も頗る大きい。
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