研究課題/領域番号 |
62550531
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
溶接工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
木口 立而 東北大学, 工学部, 助手 (60005410)
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研究分担者 |
佐藤 嘉洋 東北大学, 工学部, 助手 (00170796)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1988年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1987年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 高圧雰囲気溶接 / 乾式水中溶接 / 雰囲気圧の影響 / 雰囲気ガスの影響 / 溶接金属の引張り特性 / 溶接金属の靭性 / 化学成分変化 / アーク現象 / 溶接金属の機械的性質 / 酸素含有量 / 水中溶接 / 高圧アルゴン雰囲気 / 高圧Ar-CO_2雰囲気 / 電極線溶融速度 / 合金元素の挙動 / 溶接金属の形状 |
研究概要 |
0.1〜2.0MPaのAr、Ar-CO_2混合ガス、CO_2の各高圧静止雰囲気中でFe-Si-Mn系電極線を用いて軟鋼の溶接を行ない、次の様な結果を得た。 1.Ar、Ar-CO_2雰囲気では雰囲気圧2.0MPa位までアークは比較的安定しており、良好なビードが得られる。 2.電極線の溶融量はAr雰囲気の場合、雰囲気圧の増加ととも減少し、CO_2雰囲気の場合、雰囲気圧の増加とともに増加する。 3.いずれの雰囲気においても、雰囲気圧の増加とともに溶り込み深さは増し、溶け込み巾は減少する。 4.Ar雰囲気ではいずれの雰囲気圧においてもMn以外の元素の損失は極めて少ない。 5.Ar-CO_2雰囲気において同一雰囲気下では、CO_2分圧が大きいほど合金元素の損失は大きい。 6.溶接金属中の酸素含量はAr-CO_2、CO_2雰囲気において雰囲気圧の増加とともに増す。また同一CO_2分圧の場合、Ar-CO_2雰囲気よりCO_2雰囲気の方が酸素含量が多い。 7.溶接金属の引張り強さ、降伏強さは同一雰囲気であれば、雰囲気圧の影響をうけず一定である。 8.溶接金属の靭性はAr雰囲気の場合、いずれの雰囲気圧でも、Ar-CO_2雰囲気に比較して極めて低い。 9.溶接金属の靭性はAr-CO_2雰囲気の場合、CO_2分圧、雰囲気圧の変化により大きく変る。 10.溶接金属の靭性は主として溶接金属中の酸素含有によって、影響をうけ、酸素含有が約0.04%付近で最良の状態となる。
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