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電子ビームによる材料表面超急速溶融凝固処理による表面改質

研究課題

研究課題/領域番号 62550536
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 溶接工学
研究機関大阪大学

研究代表者

中田 一博  大阪大学, 溶接工学研究所, 助手 (80112069)

研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1987年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード表面改質 / 急速凝固 / 表面溶融 / 電子ビーム溶接 / アルミニウム合金 / 表面硬化 / 微細化 / 耐摩耗性
研究概要

1.高エネルギー密度熱源である電子ビームを用いて, アルミニウム合金の表面層を数百ミクロンから数mmの深さまで, 超急速溶融凝固処理を行った. 処理条件を変化させることにより, 凝固時の冷却速度は最高値で毎秒10万度Cと超急速凝固が可能であることを明らかにした.
2.アルミニウムにはほとんど固溶しない遷移元素であるシリコン, ニッケル, マンガン, 鉄, クロムおよびチタンをそれぞれ単独に最高17%まで添加した特殊アルミニウム合金に対して, 電子ビームによる超急速凝固処理を行った. これら元素は処理雰囲気中の残留ガス(特に酸素, 窒素)と反応しやすいために, 残留ガス成分を処理中も常にモニター(分析管, RFユニット試用)しながら行った.
3.いずれの合金でも溶融凝固時の冷却速度が速くなるにしたがい, 表面溶融層の晶出物やデンドライトアームスペインシングは著しく小さくなった. 特に最高冷却速度では晶出者はほとんど認められなくなり, 強制固溶体の形成が確認された.
4.超急冷凝固層の硬さは冷却速度が速くなるにしたがい増大し, 田材硬さの1.5倍から4倍の硬さが得られた. 特に硬さ上昇の著しい合金はニッケルと鉄を含む合金であり, 最高硬さはビッカース硬度で400に達した. これは実用アルミニウム合金の中で現在硬い合金の値(120)の約3.3倍にも達した.
5.表面超急冷凝固層の耐摩耗性は比して著しく向上した.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fukuhisa MATSUDA: Transactions of Welding Research Institute of Osaka University(大阪大学溶接工学研究所英文報告). 17. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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