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不斉識別機能を有する工学活性ビアリール化合物の開発と応用

研究課題

研究課題/領域番号 62550539
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 工業分析化学
研究機関東北大学

研究代表者

宮野 壮太郎  東北大学, 工学部, 教授 (60005501)

研究期間 (年度) 1987 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1987年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード軸不斉ビナフチルカルボン酸 / 不斉誘導化剤 / 不斉識別 / 高速液体クロマトグラフィー / 光学分割 / X線結晶構造解析 / 光学活性アルコール / 光学活性アミン
研究概要

軸不斉ビアリール化合物の示す高い立体識別能を利用し, 光学異性体を識別するための不斉誘導化剤を開拓することを試み, 以下の成果を得た.
1.すでに我々は軸不斉2-メトキシー1, 1´-ビナフチルー2´-カルボン酸(MBCA)がアルコール, アミン類の不斉識別剤として優れた性能を有することを明らかにしてきた. そこで, 本研究ではMBCAを数十グラムスケールで合成する方法を確立した. 従来, MBCAは不斉なアルコール(例えばl-メントール)とのエステルジアステレオマーとして, カラムクロマトグラフィーにより光学分割を行ってきた. 今回, 新たに安価な1-フェニルエチルアミドとすることにより, 再結晶で光学分割できることを見い出した. また, 光学分割したアミドより, ラセミ化することなく軸不斉MBCAを再生する方法も確立した.
2.軸不斉MBCAと種々の部分光学活性アルコール, アミンよりエステル, アミドジアステレオマー混合物を調整した. これらのジアステレオマーはシリカゲルカラムによる順相系高速液体クロマトグラフィーにより, 良好に分離することができた. また, 溶出順序とアルコール, アミンの立体構造との間には一定の規則性があることが分った. これより, 軸不斉MBCAを不斉誘導化剤として, 光学活性アルコール, アミン類の光学純度と絶対配置が決定できることが明らかとなった.
3.上記2の高速液体クロマトグラフィーに於るMBCAによるアルコール, アミン類の不斉識別機構を明らかにするため, MBCAと1-フェニルエチルアミンとから生成するアミドのX線結晶構造解析を行った. これによれば, シタカゲル表面へ2-位のメトキシル基とアミドカルボニル酸素とで吸着する際の立体的な相互作用が不斉識別の主要な因子であることが分った. 今後はMBCAをシリカゲルに化学結合した不斉な充填剤を調整し, 不斉カラムによる光学異性体の直接分割への応用が期待される.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sotaro MIYANO: Bull. Chem. Soc. Jpn.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Sotaro MIYANO: Bull. Chem. Soc. Jpn.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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