研究課題/領域番号 |
62550620
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
徳田 昌生 北海道大学, 工学部, 助教授 (80001296)
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研究分担者 |
折登 一彦 北海道大学, 工学部, 助手 (20109482)
杉野目 浩 北海道大学, 工学部, 教授 (00000779)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 不活性位の官能化 / 遠隔官能化 / 陽極アセトアミド化 / 陽極酸化反応 / ステロイド / アリル位酸化 / アリル位アセトキシル化 / ステロイドオレフィン / アセトアミド化 / 6α-アセトアミドコレスタン / 12-アセトアミドコレスタン |
研究概要 |
1.陽極酸化によるステロイドの遠隔アセトアミド化-3α位にケトン基あるいはm-ヨードフェニル基を含む側鎖を有するステロイドを、アセトニトリル中+2.3〜+2.7V v.s Ag/AgNO_3の定電位で陽極酸化すると6α位にアセトアミド基が導入された生成物が7〜26%の収率で得られ、不活性で遠隔位にアセトアミド化を達成することができた。生成物の構造は、コレステロールから9段階、全収率4.8%で合成した標品と比較して決定した。他の位置にアセトアミド基が置換した数種のステロイドも、化学的手法によって合成することができた。陽極アセトアミド化の反応過程は、サイクリックボルタンメトリーの結果等を用いて推定した。 2.ステロイドの直接アセトアミド化-3α位に側鎖を有しないステロイドを陽極酸化することにより、6α-アセトアミドコレスタンおよびアンドロスタンを得ることができた。2-ブタノンを添加して陽極酸化すると、生成物の収率は36%まで増加することを見出した。 3.ステロイド骨格への他の官能基の導入-塩素イオン依存下、3α位にm-ヨードフェニル基を有するステロイドエステルを陽極酸化すると、C-9位に塩素が置換したステロイドを得ることができた。また、Co(II)およびNaBr存在下ステロイドオレフィンを陽極酸化することにより、アリル位へアセトキシル基を導入することができた。 4.ステロイドのアリル位酸化-NaOHあるいはN-Hydroxyphthalinide (NHPL) /NaOH存在下陽極酸化することにより、アリル位メチレンのカルボニル基への変換を達成することができた。 5.脂肪族化合物の不活性位の塩素化-脂肪族アルコールのアリールエステルを塩化フルフリルと反応させることにより、遠隔にある不活性位を塩素化することができた。
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