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複核錯体生成能を有する新しい多座配位子の合成と錯体の分子機能

研究課題

研究課題/領域番号 62550622
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関東京大学

研究代表者

白石 振作  東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30013163)

研究分担者 荒木 孝二  東京大学, 生産技術研究所, 講師 (40134639)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード複核錯体 / 多座配位子 / ビピリジン
研究概要

申請者らは, 6, 6'-diamind-2, 2'-bipyridine(DABP)およびその誘導体の配位子としての分子機能について検討をおこなっており, ビス(アシルアミノ)誘導体ではN_2O_2四座位子となることを明らかにしている. 本研究ではアシル基部位に金属配位能を有する官能基を導入することにより, 二核錯体生成能を有する多座配位子の合成を試みた. すなわち, アミノ酸やサリチル酸の官能基を保護したのち酸クロリドとし, DABPのアミノ基と反応させて得られるアシル誘導体を脱保護して目的とする多座配位子を合成した. その結果, アシル部位にアミノ基を持つ誘導体としてビス(フェニルアラニルアミノ)-2, 2'-ビピリビン(1), ビス(アラニルアミノ)-2, 2'-ビピリジン(2), ビス(β-アラニルアミノ)-2, 2'-ビピリジン(3), ビス(γ-アミノプロピオニルアミノ)-2, 2'-ビピリジン(4), およびビス(α-ピコリルアミノ)-2, 2'-ビピリジン(5)を得ており, またアシル部位に水酸基を持つ誘導体としてビス(o-ヒドロキシンベンゾイルアミノ)-2, 2'-ビピリジン(6)を得ている. これらの新規な多座配位子については, その組成・構造・物性を元素分析や各種スペクトル法などにより明らかにした. 次に, 得られた配位子1-5とCu(II)との錯生成についてジメチルスルホキシド中で検討した結果, いずれの場合にもまずビピリジン環窒素およびアミド酸素がCu(II)に配位したN_2O_2型1:1錯体を形成したのち, もう一分子のCu(II)がアミド酸素およびアシル部位のアミノ基に配位した複核錯体を生成していることが明らかとなった. また1と各種二価金属イオンとの錯生成挙動やその安定性についても検討をおこない, Ni(II)やCo(II)でもCu(II)と同様な複核錯体が形成されていること, 複核錯体がプロトン性溶媒中で加水分解を受けやすいことなどが明らかとなった.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 荒木孝二,白石振作: 有機合成化学学協会誌. 45. 462-471 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Yamada, K.Araki, S.Shiraishi: Bull. Chem. Soc. Jpn.,. 60. 3149-3155 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Yamada, K.Araki, S.Shiraishi: Bull. Chem. Soc. Jpn.,.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Yamada, K.Araki S.Shiraishi: J. Coord. Chem., Sect. B.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Yamada, K.Araki, S.Shiraishi: J. Chem. Soc., Chem. Commun.,.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] M.Yamada, K.Araki, S.Shiraishi: Bull. Chem. Soc. Jpn.,.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1987-04-01   更新日: 2016-04-21  

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